偶然

 今日、自転車で走っていたら、とある場所で道路を横切る友人のジェフと遭遇。僕はそこまで知り合いが多い訳じゃないけど、すごい確率で知り合いに遭う。しかもその10分前に「ジェフに連絡しなきゃなあ」と一瞬考えていたところだった。

 彼は月に一回ぐらい、なんだかんだ言って会っているけど、今彼はロンドンの大学院に向けて映画論の講義をインターネットでやっているらしい。

 彼はダビーなDJであるけれども、もともと大学で美術論を専攻していたらしく、日本画にも詳しい。最近は彼と話をすると音楽より絵画や映画の話が多いのだ。今日はほんの短い間だったけど、フリッツ・ラングが面白いという話で盛り上がった。ドイツ映画っていいなと。なんだその小むずかしい立ち話は。
 その後、渋谷の富ヶ谷あたりから小栗氏に携帯メールしたら、今自分も車で近所にいると電話がかかってきた。その後さらに目黒に向けて走っていると、後ろから追いかけてきた車の助手席から携帯をこちらに向けて笑う小栗っちが! なんとか車についていこうとスピードアップするも、自転車が通れないラインがあって、そこで引き離された。
 今日はスタジオで、エンジニアの星野さんと初めて対面。その後以前から気になっていたモニタースピーカーに混ざってくる逆相成分のような跳ね返りの原因を確かめた。どうやらボーカルブースとの間のガラス窓が関係しているようだった。吸音スポンジを置くとかなりすっきり。NS10Mの音も前よりずっと定位がはっきりした。
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ツール・ド・フランス2010

もうコースが発表された。いやー来年も走る走る。20日間で3600km。出発はロッテルダムからだ。もちろんゴールはシャンゼリゼ。オフシャルのコース紹介CG。これ見ると、ほんとこんなに走るんだなあと思ってしまう。全然知らない人もそれ感じてください。

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ぱくっ!

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「どうも〜中の人ですう」。
宝誌和尚立像。

今日でドラムブースのワイアリングが終了。明日でワイアリングは完全に終了ですな。
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病んだアメリカを紹介するテレビ

 東京MXテレビの受信できる人におすすめしたい番組がある。毎週日曜日の23時〜24時までやっている『松嶋×町山未公開映画を観るTV』。最近これにハマっている。

オセロの松嶋尚美と『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』の著者、町山智浩がアメリカの日本未公開ドキュメンタリー映画を紹介するという単純な番組。
 こないだ観たのは映画監督の両親の人生を描いた作品『51 Birch Street』。仲むつまじいと思われていた両親。ある時母が病気で他界し、何十年にもわたって母が書き続けてきた日記が発見される。そして残された父はその3ヶ月後になんと元秘書と電撃再婚! おしどり夫婦に見えていた二人は実は仮面夫婦だったという話。日記ではその母の本音が語られている。すごく面白かった。
 そして今日観たのが、アメリカのステロイド乱用の実態を描いた『Bigger Stronger Faster』(より大きく、より強く、より速く)という映画。映画監督は男三兄弟の次男。兄は子供の頃からデブ、次男はチビ、三男はバカと言われ、自分にコンプレックスを持っていた。その三兄弟が体を鍛え、マッチョになることによってコンプレックスを克服していく。より大きく、より強く! ある時次男(監督)は長男と三男がステロイドを常用していることに気づく。そしてハルク・ホーガンがこう叫ぶのだ「俺が本当のアメリカ人だ!」。アメリカ人はなぜ強くなりたいのか、勝負に勝ちたいのか、大きな物が好きなのか。そしてそれを手に入れるためなら手段を選ばない…。
 GIジョーのフィギュアが60年代以降、年を追うごとにマッチョになっていくのを紹介。シュワルツェネッガーやスタローンなんかも出てくるぞ。筋肉バカ大集合。
 アメリカは日本人なんかよりも薬を多用するらしい。眠れないとき、勉強がはかどらないとき、速く走れないとき、どんな時にも薬があるから大丈夫ってわけだ。実際サプリの店も多い。食事で栄養を取るより、サプリでとりたいと考えるアメリカ人も多いそうだ。最近は日本にもそういうやついるけど。
 スポーツ選手もドーピング・バリバリ! カール・ルイスやベン・ジョンソンが出てきていいわけオンパレード。長男曰く「俺は悪くない、悪いのはステロイド」。おいおい、人のせいにすんじゃない! アメリカ人であることの副作用を描いた問題作だ。
 良くも悪くもアメリカって国はダイナミックだ。いろんなものが動いている感じがする。行ってみるといい国だけど、それと同じくらい問題も抱えている。そんなアメリカをこの番組は見せてくれる。しかしアメリカのドキュメンタリー映画って、精度高いなあ。金はかかってない感じがするけど、構成とか編集がとてもいい。
 ちなみに次回はベトナム戦争時代の反戦運動活動家がメディア王の令嬢を誘拐して貧乏人に食べ物を与えるように要求したという話。これも期待できる。
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今日は疲れたけどいい日。

 清春さんのリハが終わってそのまま電車に乗って「いろはスタジオ」へ直行。電話で電源工事が完了したときいていたけど、ちゃんとできていた。よかった。

 誰もいないスタジオに入って電源を入れる。ロビーの照明は若干明るすぎたため、来週調光器を付けに来てくれることになった。あと壊れているトイレのファンも新品に交換する。

 早速機材を出してきてなにはともあれ音出しチェック。
 音が出せるところまで2時間半もごそごそやっていた。しかしこれがなかなかいい! これならみんなにも喜んでもらえそう。すごくいい音が出ている。なにより壁の中の配線は全部フジクラの極太電源ケーブルを120mくらい使っている。電源トランスは特注のやつ。一人で持てないくらいの大きさのやつ。アースも特別にガッチリひいてもらった。これで音が悪いはずもないけど、ちょっと安心した。
 スタジオの設計をお願いしたのはKRMの吹野さん。室内の換気も消音チャンバーを付けてくれて、無音のまま空気の入れ換えができている。コントロールルームは正方形に近い形だったので心配していたけどなんのその。どこにも音がたまっていない。設計がうまいからだと思う。本当に音がよくてよかった。まだこれからチューンアップしていけばもっとよくなるはず。爆音を出してドアを閉め外に出てみたがまったく漏れていない。夜中でも爆音で仕事ができる(そんなことしないけど)。いい仕事ができそうな予感。楽しみだ。
 終電で帰ったけど、土曜の夜の終電はガラが悪い。電車の中も汚かったけど、なんかいい音を聞いた余韻が帰るまでずっと続いていた。至福の喜び。
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会社作りました。

 えーと、ブログには全然書いていなかったんだけど、実は会社を作った! 名前は株式会社いろはサウンドプロダクションズ。

 それで会社を作った理由だけど、これは明確で、実は東京の目黒にレコーディング・スタジオを作ってしまいまして….。 スタジオはいろはスタジオ。バンド一発録りも可能な広いスタジオ(118㎡)で、結構本格的。24時間ドラムがたたけます(24時間やりたくないけど…)。サイトはゆる〜い感じだけど。興味のある人は是非見に来てください。いまディスカウントのキャンペーンもやってます。
 計画自体は去年の10月には始まっていたからかれこれ1年がかり。最初は本当にできるかどうかわからず、手探りで計画を練っていって、ようやく計画が形になったのは今年の5月くらい。このスタジオはもちろん僕だけの力ではなくて、いろんな人たちの協力があって初めてできあがったスタジオなので、この場を借りてその皆さんにお礼を言いたいです。そして僕と一緒に仕事していこうと考えてくださっている皆さんともっともっといい仕事がここでできればいいなと。
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秋葉原

 本当に久しぶりに秋葉原へ行ってきた。しかも自転車で。目白通りで前を走っていた自転車の兄ちゃんがやけに早かった。ずっと36km/h出ている。ついていくのも大変。

 秋葉原は行くたびに雰囲気が違う。すでに家電の街ではなくなっていて、巨大化した中野ブロードウェイみたいになっている。そこらじゅうにチラシをまくメイド喫茶のギャルが立っていて、中には腕に入れ墨の入っているメイドがいる。そいつにご主人様と言われてもなあ。
 秋葉原で自転車を安全に停めておけるいい場所がある。絶対に教えないけど。
 そこに停めてまずはトモカに。トモカはオーディオのプロショップだ。レコーディング、PA業界の人間なら誰でも知っている。オーディオ用のコネクタとケーブルの品揃えはピカイチだが、値段はそんなに安くない。それでも以前よりは安くなった気がする。なにより店員のサービスがよくなった。数年前まで店頭に立っていたオヤジは客に対してかなり失礼な態度を取っていてそれがいやで僕もトモカに行くことを敬遠していたが、秋葉原のパーツ屋の古いオヤジには今でもああいう無愛想なのがいるから、まーそれはそれでしょうがないかとも思っていた。ところが今は若い人が店に立っていて接客態度が激変。心なしか客も増えた。
 とりあえずベルデンのケーブルを100m購入。もちろん配送で。
 千葉の成田にあるサウンドハウスはトモカよりずっと安いけど、在庫ありとサイトで表示しているものが注文してみたら取り寄せだったり、過去のクレジットカード情報の流出以来カード払いができなくなって支払いが面倒くさくなり、なんでもかんでもサウンドハウスで買うというようなことがなくなった。送料は比較的安いけどね。今回欲しかったケーブルもサウンドハウスではなぜか取り扱いがなかった。
 秋葉原でいえばオヤイデという選択肢も最近出てきたけど、ここも店員の接客態度は一昔前とは全然違う。結構フレンドリーに接してくれる。ケーブルは言わないとどこに何があるのかわからないけど、先月フジクラのケーブルをここでしこたま取り寄せた時も非常に丁寧な対応をしてくれた。ただし値段は高め。だけどここでしか買えないケーブルって結構ある。電源周りの部品はすごいよ! オリジナルの製品も結構売れているみたい。
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一心寺

 僕の人生は何一つ予定されている物はなく、ただただ身に降りかかる現実の荒波にもまれながらやりたいことをやっているだけの日々を送っている。ただひとつだけ決まっていることがあるとするなら、僕が死んだ後に僕の骨は一心寺に入るということだけだ。

 一心寺は大阪の通天閣がある新世界からほど近い、天王寺動物園の隣にある寺だ。ここは林田家の菩提寺というわけではなく(本家の菩提寺は堺市にある)、昔から墓を持たない「平民」が入る、庶民の寺なのだ(寺にはちゃんとお墓もあるけどね)。
 一心寺には人骨でできた仏像がいくつもある。ミステリアスな場所としてテレビで紹介されることも多いが、行ってみると意外とオープンな雰囲気の寺だ。「天神山」という古典落語の舞台にもなっている。供養されるべき焼かれた骨が集まってくると、それを固めて仏像にし、寺にまつられる。だから仏像はどんどんふえていくのだ。
 この人骨の中にはうちの爺ちゃんを始め、とにかく身内の骨のほとんどが入っている。みんなここにいるので、墓参りも簡単だ。だからきっと僕もここに入ることになる。
 将来、僕がどんなに出世することがあってもそんなことは関係ない。所詮は平民の出、ここに帰って行くのだ。それが僕の人生の中の唯一の決定事項だ。
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