Kurzweil

K150
K250
K1000
K2000

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マサチューセッツ工科大学でパターン認識技術を研究していたレイモンド・カーツウェル氏は、たまたま飛行機で隣り合わせになった盲目の紳士を見て、目の見えない人のために紙に書かれた字をコンピューター・ボイスで読み上げるリーディング・マシーンを開発することを思いつきました。その技術過程において音声認識技術をはじめ、音声合成技術、OCR(印刷物の文字をテキストデータ化する技術)、世界初のフラットベッドCCDスキャナーなどを発明していたようです。ある時、リーディング・マシーンの顧客であったミュージシャンのスティーヴィー・ワンダーに促され、音声技術を活かして電子楽器を作ってみようと考えました。1982年にKurzweil Music Systems, Inc.を設立し完全にROMベースの構造を持ったアコースティック楽器の音が出るサンプリング・キーボードK250をリリースしたのがその翌年。その音の再現力は生楽器のエミュレートを試みた他社の製品を圧倒し、みんなを驚かせました。
レイモンド・カーツウェル氏は1990年に韓国の楽器メーカーYoung Chang社に会社を売却し、エンジニア・チームの一部はYoung Changに雇い入れられ、そこで開発を現在も続けています。本人は会社を離れ1995年まではゼロックスのコンサルタントとしても働いていました。現在では数社の会社経営と財団を運営する傍ら、人工知能など音楽とはまったく関係のない分野でさまざまな発明をもたらし、1999年のThe National Medal of Technologyを受賞してクリントン大統領に表彰されるなどアメリカを代表する発明王として彼は活躍しています。アメリカでは著作物もたくさん出ているようです。(製品ページは現在工事中)