病んだアメリカを紹介するテレビ

 東京MXテレビの受信できる人におすすめしたい番組がある。毎週日曜日の23時〜24時までやっている『松嶋×町山未公開映画を観るTV』。最近これにハマっている。
オセロの松嶋尚美と『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』の著者、町山智浩がアメリカの日本未公開ドキュメンタリー映画を紹介するという単純な番組。
 こないだ観たのは映画監督の両親の人生を描いた作品『51 Birch Street』。仲むつまじいと思われていた両親。ある時母が病気で他界し、何十年にもわたって母が書き続けてきた日記が発見される。そして残された父はその3ヶ月後になんと元秘書と電撃再婚! おしどり夫婦に見えていた二人は実は仮面夫婦だったという話。日記ではその母の本音が語られている。すごく面白かった。
 そして今日観たのが、アメリカのステロイド乱用の実態を描いた『Bigger Stronger Faster』(より大きく、より強く、より速く)という映画。映画監督は男三兄弟の次男。兄は子供の頃からデブ、次男はチビ、三男はバカと言われ、自分にコンプレックスを持っていた。その三兄弟が体を鍛え、マッチョになることによってコンプレックスを克服していく。より大きく、より強く! ある時次男(監督)は長男と三男がステロイドを常用していることに気づく。そしてハルク・ホーガンがこう叫ぶのだ「俺が本当のアメリカ人だ!」。アメリカ人はなぜ強くなりたいのか、勝負に勝ちたいのか、大きな物が好きなのか。そしてそれを手に入れるためなら手段を選ばない…。
 GIジョーのフィギュアが60年代以降、年を追うごとにマッチョになっていくのを紹介。シュワルツェネッガーやスタローンなんかも出てくるぞ。筋肉バカ大集合。
 アメリカは日本人なんかよりも薬を多用するらしい。眠れないとき、勉強がはかどらないとき、速く走れないとき、どんな時にも薬があるから大丈夫ってわけだ。実際サプリの店も多い。食事で栄養を取るより、サプリでとりたいと考えるアメリカ人も多いそうだ。最近は日本にもそういうやついるけど。
 スポーツ選手もドーピング・バリバリ! カール・ルイスやベン・ジョンソンが出てきていいわけオンパレード。長男曰く「俺は悪くない、悪いのはステロイド」。おいおい、人のせいにすんじゃない! アメリカ人であることの副作用を描いた問題作だ。
 良くも悪くもアメリカって国はダイナミックだ。いろんなものが動いている感じがする。行ってみるといい国だけど、それと同じくらい問題も抱えている。そんなアメリカをこの番組は見せてくれる。しかしアメリカのドキュメンタリー映画って、精度高いなあ。金はかかってない感じがするけど、構成とか編集がとてもいい。
 ちなみに次回はベトナム戦争時代の反戦運動活動家がメディア王の令嬢を誘拐して貧乏人に食べ物を与えるように要求したという話。これも期待できる。

病んだアメリカを紹介するテレビ” への2件のコメント

  1. あ、そうみたいです。さすが。
    ところでドーピングってみんなやってるのかなあ。バレた人は一部だけで。
    ちなみにオリンピック選手でメダルを取っている人はみんな尿検査を受けますが、その際、確実に尿道から尿が出ていることを確認できるよう、総鏡張りの広いトイレで検査官の目の前で放尿されられます。というのも、コンドームのようなバッグに入れた他人の尿を肛門の中に隠し、それを尿検査の時に管から出してドーピングがばれるのを塞ぐ手口があるからだそうです。
    かわいい顔した女子選手もこのような検査を受けています。すごいですね、スポーツの世界は。

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