データのバックアップ

たまったデータ、焼いてますか?

 DAWで音楽を制作した場合、マスターテープはそのセッションファイルと言うことになります。ちょっとしたトラックを重ねていけば1曲のサイズが3GBくらいいっちゃうことなんてよくある話で、ドラムとか録音すれば10GBなんてことにもなりかねません。最近のハードディスクは最低でも320GBくらいはありますが、100曲でいっぱいになるとなればさほど大きなサイズとも言えないのではないでしょうか。
 そこでもう使わないけど保存しておきたいデータは徐々にバックアップしてハードディスクから消していくという作業になりますが、みなさんはどうしているでしょうか?

ハードディスク

 バックアップなんてとらずにハードディスクが一杯になったら新しいハードディスクを買う! そんな人は結構多いです。最近のドライブは一昔前から比べると格段に信頼性も上がっていて、そのまま置いていても壊れることは少なくなりました。価格も安くなり、メガバイトあたりのコストは一番安いのが何を隠そうハードディスクです。でも飛んだ時はデータが全滅するリスクを背負っています。これはある意味賭けです。

DVD-R

 ごく一般的なのはDVD-Rに残すという方法です。4.7GBで100円もしないし、ドライブもMacやPCに付いているか、あとから買っても1万円台。書き込みも速い。これは使えるメディアです。
 しかし欠点もあります。まず長期保存に不安が残ること。もともと光に反応する有機的な色素がベースになっているため、光学メディアは保存の仕方が悪ければどんどん劣化していきます。たいしたデータじゃなければ問題ありませんが、確実に保存する方法としては心許ないメディアかもしれません。
 もう一つは大きさ。「1枚に4.7GBも入る」という言い方もできますが、「4.7GBしか入らない」という言い方もできます。1枚に数曲分のセッションしか入りませんのでアルバム1枚分を1枚に納めるのは無理で、データを複数枚に渡らせる上、DVD-Rが100枚にもなると結構な量になります。増えれば今度は欲しいデータを探すのに苦労します。

DDS

 データ専用の4mmDATテープカートリッジを使い、データをバックアップする規格で、DDS専用のドライブが必要になります。メディアの見た目はDATと全く同じなためコンパクトで比較的大容量のデータを収納できます。歴史も古く、磁気テープというメディアの性質に不安を持たれる方も多いかも知れませんが、案外安定していてDVD-Rなんかよりもむしろ信用できると思います。
 DDSには容量の小さい方からDDS1,DDS2,DDS3,DDS4,DDS5,DDS6と6種類あり、ドライブは上位互換になっていて、カートリッジの種類がそれぞれ違います(見た目は同じ)。
 問題はドライブ本体のコストで、DDS6のドライブを新品で買うと15万円とかしちゃいます。もともとサーバーで使われる業務用の規格なのでそうなっているのですが、実は中古になるととたんに安くなります。ネットオークションではDDS4の中古外付ドライブが6000円くらいです。世の中的には既に時代遅れと言われているDDS4ですが、僕はドライブとメディアのコストパフォーマンス(CP)からDDS4が今でも大本命だと思っています。メディア1本で20GB(非圧縮)とれて価格は安ければ800円くらい(カメラ量販店だと1300円くらい)。DDS5はメディアの価格はが倍ですが、容量は倍とはならず、36GB程度。ドライブは外付けの中古で15000円前後といったところでしょうか。DDS6は正直なところ、音楽で使うにはCP面からも躊躇します。
 難点はDDSドライブの接続フォーマットが基本的にSCSIだけだということです。最近USB2.0で動作するものも発売されましたが、中古では出回らないので実質的に使えません。今でもSCSIカードをPCに差している人なら問題はないでしょうが、今時SCSIを好きこのんで使う理由もほとんどなくなってきました。そこでSCSIをFireWireに変換してみようとする僕の試みについてちょっと書かせてください。

DDSでバックアップを取る方法(FireWire / IEEE1394編)

 日本のラトック社が出しているFireRex1は僕の知る限り唯一の、UltraSCSI機器をFireWire接続させてくれる変換器です。発売から何年も経ちますがまだまだ現行機種で、古いSCSI機器を現代のMacやPCで動かすためにはなくてはならない装置です。
 これを使えばDDSドライブをSCSIのないMacintosh G4などで動作させることが可能ではないかということで、最近うちでもテストを始めました。
 基本的にDDS3までは50pinですが、DDS4以上は68pinのUltraWideSCSI仕様です。SCSIも上位互換規格のため、68pinを50pinに変換するアダプタさえあればUltraSCSI対応のFireRex1を使うことはできるはずです。
 しかしFireRex1を使うにはまずドライブが対応しているかどうか確認が必要です。対応表に乗ってない機種はだめかというとそういうわけでもなさそうですが、後述するとおり、何かときをつけなければならないこともあります。
 まずOSXもWIndowsXPでさえもOSでDDSドライブをサポートしていないため、ドライブを動かすためのソフトが必要です。Windowsではいくつか選択肢がありますが、Macだと選択肢はぐっと狭まります。事実上EMC Retrospect Backup 6.1が標準で、ラトックのサポートの方から教えてもらったBRU LE(ブルLE)for Mac OSXという手が若干残されている程度です。
 Retrospectは対応ドライブが非常に多く、インターフェイスも洗練されていますので何も問題が起きなければオススメできるソフトです。差分バックアップができるので、バックアップ後にセッションファイルに手を加えてオーディオトラックが増えたとしても、再度同じテープにバックアップすれば、増えたり変更した分だけバックアップしてくれます。
 BRU LEは若干価格が高く、インターフェイスもMacらしくないのですが、操作は簡単です(デモ版でしか使ったことがない)。
 DDSのもう一ついいところは、DVD-Rと違ってメディアの交換回数が少なくてすむので夜中に回しっぱなしで寝ることができるということです。バックアップが終了するとコンピュータを終了させることもソフトでできます。DDS4でだいたい120〜140MB/分くらいのスピードでバックアップがとれますので検証なしなら1本3時間程度。スピードの面ではDVD-Rに劣っているでしょうけど、ほったらかしにできるというのは魅力じゃありませんか?
 ちなみにDDS4はドライブ本体にファイルを圧縮するハードウエアエンジンを搭載していますが、本来であればこの機能を使うとファイルサイズが半分になり、1本に40GB分を記録できます。しかし残念なことにオーディオファイルはデータの性質上圧縮しても殆ど小さくならず、20GBのままです。
 話は戻ってFireRex1ですが、僕のテストでは時々不安定になることがあり、その問題の大半がFireWire400と800の混在であったことが判明しました(前日の記事を参照)。SCSIを使った方が安定しているようではありますが、FireWireでのテストもさらに重ねてまた報告したいと思います。

LTO(Ultrium)

 DDS4を中古で買えという話ついでにいうと、もうひとつ気になる規格があります。Ultrium(ウルトリウム)という名前で呼ばれている、これまたサーバーのバックアップ専用マシンの規格です。LTO1、LTO2、LTO3、LTO4とあるのですが、一昔前のLTO2でも1本のメディアに非圧縮で200GBも入り、メディアの価格も5000円程度です(LTO3なら400GBで1万円程度のカートリッジが使えます)。ランニングコストはDDS4やDVD-Rより上です。専用のテープカートリッジを使いますが、信頼性も非常に高く、安心してバックアップできます。
 問題はドライブが高いことです。しかしLTO2なら既に十分「型落ち」ですので、外付けドライブでも運が良ければ3万円程度で買える可能性もあります。ただしまたこれもSCSIなんです。DDS同様対策が必要です。ちなみにRetrospectはUltriumドライブにもかなり対応しています。興味があったら調べてみてください。

Blu-Ray

 最近DVD-HDに勝利したBlu-Rayですが、ドライブの価格が安い物で4〜5万円、メディアが1層で25GB記録でき、量販店で1500円程度です。ドライブがやや高めですが、ランニングコストはDDS4とさほど変わらず、ドライブの価格が下がってくればDDS4よりCPが高くなることは必至です。

以上、長々とバックアップのフォーマットについてふれてみましたが、なにげにDDS4は安くていいなというのが今のところの僕の結論です。ですが、1年もしない間に事態が変わる可能性はあります。それがこのバックアップ業界の宿命なのです。

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FireWire 400と800の混在は鬼門

定番のハードディスク

Lacie d2 FireWireという言い方はMacだけでして、PCユーザーの方々はIEEE1394という名前で知られていると思いますが、MacはどういうわけかUSB2.0よりもFireWireをプッシュしてきた経緯があり、音楽の世界でもFireWireがよく使われています。
 中でも音楽クリエイター達の中で定番となっているのはLacieのd2というハードディスクでしょうか。筐体がアルミ製で放熱性・耐久性も高く、FireWire以外にもUSB2.0やSATAでつなげられる機種もあり、転送スピードも速いのでよく使っている方を見ます。
 値段は他社のものよりちょい高ですが、FireWire対応の製品がどんどん少なくなっていく中でLacieだけがFireWireに力を入れているのはとてもありがたく、何よりデザインにこだわっているのが購買意欲をそそられます。
 ただ、中のドライブ自体は他社でも使われている平凡なもので、そこの信頼性はLacieも含めてどこのメーカーも似たり寄ったりです。ACアダプターも大きく、持ち運びには向いていませんし、そのACアダプタを頻繁に抜き差しする使い方にはコネクタの耐久性に若干問題があり、特に一昔前のd2は電源コネクタ基板とコントローラー基板をつなぐ箇所が貧弱でハンダ浮きがよく起こりました。
 それでもみんながLacieにこだわりつづけたのは見た目の良さと(ミュージシャンはこれ重要)スピードだと思います。

オーディオ・インターフェイスとの併用

 最近のMacにはFireWire800のポートがあるため、Lacieを800で、オーディオ・インターフェイスを400で接続している人って結構いるんじゃないでしょうか。800のほうが速度が速いし、トラックが増えてくるとオーディオ・インターフェイスもFireWireだとトラフィックが混雑しそうだから分散させる意味でそうしている…そう考える気持ちはよーく分かりますが、実はそれがとんだ間違いだと言うことに最近僕は気づきました。
 FireWire400と800の混在はかえってスピードを鈍らせているのです!
 この事実に気づいたのは後日ここで書こうと思っているデータのバックアップ作業の時だったのですが、明らかにこの混在はスピードに影響したばかりか、あらゆる問題を起こすことが分かりました。
 オーディオ・インターフェイスの大手M-Audioでは400と800の混在はオーディオにノイズが乗るからやめろと警告しています。
このことはM-AUdioの関連会社でもあるデジデザインのサイトでも公開されています
 なんでも400と800はMacの中でバスを共有しているらしく、どちらかに統一しないとかえってトラブルや速度の低下を起こすのだそうです。

ケーブルで音が変わる

「またか」と言われてしまいそうですが、オーディオ・インターフェイスを接続するために使われているFireWireケーブルの品質で音質はやはり変わるようです。まだ僕自身がはっきりと試したわけではないのですが、それは容易に想像できます。
 そこで何がいいのか、いろいろ情報を探ってみましたが、音質のことを考えたFireWireケーブルなんて実は殆どありません。
 その中で注目すべきなのがMonster CableのPro FireLink Cable
価格が半分くらいのローコスト版もありますが、それならEdirolのCFW-66シリーズも○。使ったことありませんが、シールドは2重で、結構よさそうです。
 もう少々予算の出せる方なら秋葉原の小さなお店、平方電気さんがハンドメイドで作ってらっしゃるケーブルもあります。ケーブル自体はBeldenということですが、型番は不明です。
 究極ではFine FocusのFFC-2601とか。値段見てびっくりすると思いますけど。

 最後にオーディオ・インターフェイスをバス・パワーで動かしている方はぜひACアダプターでの使用と音質を比べてみてください。FireWireやUSBのバスパワーはあまりにも貧弱な電源です。きっとACアダプターのほうが音質がいいはずです。

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UFO

 UFOを見たことがあるというとかなりどん引きされるかもしれない…。といいながらちょっと聴いてくださいよ、僕の目撃体験。
 最初に見たのは大阪の守口市にある某幼稚園にいたときのこと。たぶん1971年です。夏の暑い時期で、教室の中でボーっとしていると(当時暗かったので、だいたいそんなかんじ)突然の園内放送。「円盤です! 円盤が出ました!」白髪のおばあさんだった園長先生がテンションを上げまくりながら放送しているのです。「エーッ!」2階の教室の窓からグランドを見下ろすと、その向こうにある教員室から園長先生が叫んでいるのが見えました。
 どっとグランドに出てくる園児達。僕も急いでグランドに出ました。
 そこで見たんです。あいつを!
 幼稚園のほぼ真上に近い上空で滞空しているそのUFOは3機(ここがあまりにも古い記憶で、もしかしたら4機だったかも)、500メートルくらいしか離れてないように感じるくらい近くで、ほんの少しだけゆらゆらと揺れながら停まっていたのです。形は球体というよりは「皿」に見える形で、逆光にもかかわらず黄色く光っていたので自分から発光していたんでしょう。窓とかそういうものは全く見えませんでした。それぞれのUFOは微妙に動きながらも等間隔をキープしていました。
 当分口を上げながら上を向いて見ていたのですが、そこは子供のこと、疲れてきちゃいまして、なんか大きな動きもないので教室の中にいったん戻りました。
 数分経ってもみんな見ているのでまだいるのかと思ってまたグランドに出てみましたが、その時ちょうどUFOが動き出したところで、あれよあれよという間に高く登っていって、太陽の下あたりに消えていきました。
 その時幼稚園にいた人間は全員見たし、誰か先生が写真に撮っていた可能性もありますが、気球や鳥などの見間違いなどではなく、明らかに間近にいる物体としての「質感」が感じられました。子供ながらに怖かったです。

 その次に見たのが大阪の八尾市にある某小学校で4年生の時。
 忘れもしない算数の時間で、計算が苦手な僕は窓際の席にいたこともあって授業を聞かずに外の景色を眺めていました。
 その教室は校舎の3階にあり、天気も良くて民家の屋根が遠くまで見えるようなロケーションだったのですが、ある時突然すっと上から視界に入ってくる「何か」が降りてきました。あまりに予想もしない物が自分の目線くらいにまで降りてきて、一瞬自分が何を見ているのか理解できませんでしたが、明らかにそれはUFOでした。
 形状はいわゆるハンバーガーに似ていて、上下のパンの部分が鉛のような金属の色。そして真ん中に黒い帯の部分があり、丸い窓というか穴のようなものがたくさん並んでいるように見えました。そして本体の下から何か煙のようなものが地面に降りていくのがほんの少しだけ見えたのです。
 それはかなり至近距離でした。間違っているかも知れませんが300〜500mくらい先。動きは結構速かったです。
 急いで隣の席のN君に目で合図を送りました(先生はすごく怖い人だったので声を出せなかった)。気がついたN君はどんどん離れていこうとしていくその物体を一瞬だけでしたが目撃しました。僕も見ていた時間はとても短く、ほんの10秒ほど。しかし強烈な体験でした。

 7〜8年前に原宿の駅前の歩道橋を渡っていたら、みんな空を見上げていたので、何かなと思ったらUFOでした。でも僕が見たときはずいぶん遠いところにまで移動していてただの点みたいにしか見えなかった…。これは見たうちにははいりませんね。周囲のリアクションによると、最初はかなり近い距離ではっきりと見えていたそうです。

 言っておきますが、僕はスピリチュアルなものには一切興味はありません。こういう問題に、スピリチュアル系といわれる人たちはなぜか「自分」を介在させるのがどうも賛同できないのです。言ってみれば「スピリチュアルとワタシ」です。「輪廻」という精神世界が「ワタシ」と結びつくと「過去世リーディング」となり、「前世占い」となります。同じくUFOも「ワタシ」と結びつくことで「宇宙人コンタクト」になり、近隣の星団からやってきた特定の固有名詞を持つ宇宙人に自分探しを手伝ってもらうはめになってしまうのです。
 しかしUFO問題は決して「ワタシ」が介在するような問題ではないはずです。僕がいてもいなくてもUFOは存在し、存在しないのです。
 一応自分でも確信の持てる目撃体験がある以上、UFOの存在を頭ごなしに否定するようなカタいことは言えなくなっているのですが、かといって「UFOなんているわけがない」という人をあえて説き伏せようなどとという気もさらさらないのです。僕が見た物が何かの見間違いだったという人がいてもそれはそれでいいと思っています。ただスピリチュアルな現象としてはUFOをとらえられない、そこだけははっきりと言っておきたいです。

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逆走

 都内だったらどこでも自転車で行きますよ! もちろん晴れていたらだけど。ここ2〜3年はそんな日々が続いています。自転車で10キロ以上も走るなんてさぞつらかろうなんていう思いは、実は僕も乗る前まではそう思っていました。でも自転車って直接風を受けて自分のペースで走れるから結構気持ちいいんですよね。
 自宅からよく行く場所まではお決まりのコースがあって、その間にはいろんな出来事があります。最近特に目につくのはマナーの悪い自転車乗りの方々です。
 自転車は本来歩道を走ってはいけなくて車道を走ることに法律ではなっているのですが、実際問題車道を走ると危ないことが多いです。そこでみんな歩道を走っているのですが、おまわりさんがそれを見つけても注意なんかしません。ほとんど常識になっているのが実情です。
 それでもスピードの出るスポーツ自転車は逆に歩道を走った方が怖いので、「安全」な車道を走るのですが、中にはこの車道を「右側通行」してくるやつがいます。歩道と同じノリで車道を走っているんですね。要するに逆走ですから真正面からから相手が走ってくる。これ危ないですよ。しかも逆走してくるやつに限って道を譲ってくれません。お前がどけといわんばかりの表情をしてます。多分右側通行しちゃいけないことを知らないだけだと思うのですが、ケータイでメールを打ちながら夜中に無灯火で自転車こいでるやつとか、世の中結構規範意識が欠如してます。
 あと自転車は信号を守りません。10年くらい前までは信号無視は大阪の専売特許で、東京は小さな信号も律儀に守って渡る行儀のいい街だと思っていましたが、今はどちらも違いがなくなりました。自転車だとさっさと渡れるから信号無視も問題ないと思っているんでしょうけど、実際自転車の交通事故は年々増える傾向にあるようです。皆さんも気をつけてくださいね! 僕はローディーの模範となるべく、信号は必ず守るようにしています。あと自動車とかバイクの方々にも自転車をフェアに走らせてもらう意味で、自転車は信号を守る必要があるのです。信号を無視する自転車は自動車の人たちから差別的に扱われ、車道が走りにくくなるのです。
 
 あー、なんか説教くさくなってきましたけど、ぼやくのはこのへんまでにして、もうすぐ「パリ〜ルーベ」という自転車ロードレースが始まります。古い石畳の上を砂埃にまみれながらロードバイクで走るというレースで、ガタガタ道をものすごいスピードで走るので自転車のメカトラブルやパンクが続発、選手も転んでけが人続出と言う過酷なレースです。日本でのオンエアはJ-SPORTS(スカパー、ケーブル等)のみ。ツール・ド・フランスばかりが自転車ロードレースじゃありません! 今年はどうなるのかな。
パリ〜ルーベ2008

下は2006年のパリ〜ルーベで、ヒンカピー選手(米国)のカーボン製コラム(ハンドルの軸)が折れてしまった衝撃の瞬間。こんなことばっかしです、このレースは。

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Korg SDD-3000のコンデンサー交換

SDD-3000
 僕の愛用ディレイKorg SDD-3000は1983年生まれと、もしかしたらここを読んでいくださっている方よりも年上かもしれない老人マシンです。
 入手したときにはもう殆ど死にかけといった感じで、殆どのボタンはまともに動かず、つまみというつまみがガリっていて、しかも大量の残留ノイズを発生する殺人マシンでした。
しかしこいつのサウンドがなんとも味があって、決してプラグインなんかでは出ない、独特の歪み感と存在感があるのです。なんとかこいつを復活できないものかと数年にわたってボチボチと手を加えてきました。今では75%くらいの体力まで回復してきましたのでちょっとここでその経緯を報告したいと思います。

 まず最初に問題だったのはディレイタイムを変更するためなどに使われている四角いタクトスイッチです。これが完全にダメになっているものもあって、なんとか新品に交換しようとしました。
 分解して調べてみると、スイッチ自体はアルプス社製の汎用部品であることが判明。カタログから調べると今でも製造されている部品だと言うことが分かりましたが、秋葉原を探しても全然見あたりません。しょうがないのでこれはメーカーから直販で買いました。

 次がプログラムメモリ用の基板取り付け型ニッカド電池。これは付いていた物が完全にアウトな状態で、基板に半田付けされていたのですが液漏れして腐っていました。これを取り外し、同じ規格のバッテリーをいろいろ捜しました。これはなんとか秋葉原のバッテリー専門店でゲット。
 そして最近になって、ノイズとヌケの悪さがどうにも我慢できず、意を決してコンデンサーを交換してみることに。また分解して基板に付いている電解コンデンサー(かなり安物が付いている)の側面の数値と個数をすべてチェックして秋葉原へ買いに行きました。
 とりあえず今回はどうせ付け替えるならと、オーディオ用のハイグレードなコンデンサー(つってもニチコンMUSEですけど)に統一。いやーこれは激変しました! もうノイズなんてまったくでなくなりましたよ。ヌケも非常にいい! 新品のときはきっとこんな音だったんだろうな…。
 実はコンデンサーは音に関係しそうな部分しかまだ付け終わっていないのですが、本体の下にももう一枚基板が隠れていることが分かって(おそらくデジタル回路用基板)、こいつもそのうち交換しようと思います。
 電解コンデンサーというパーツは10数年もたつと中の薬品が抜けて容量が変わったり音質に影響してくるというとても寿命の短いもので、古いオーディオ装置はたいていこれの故障で使えなくなってしまうわけです。ですから今回みたいに付け替えれば音も良くなったりしてまた使えるようになっちゃうわけですね。

参考情報
SDD-3000、SDD-2000等に使われているタクトスイッチの型番(アルプス社製)

  • LEDなしのもの:SKECAFA010
  • LEDあり:SKECFKA010
  • ※トップカバーはアルプス製のものは使えません。もとから付いているものを流用しましょう。

    参考サイト
    SLEMMONS
    資料

    sdd3000_owners_manual.pdf

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    動物の擬人化をなくす会

     直立するレッサーパンダ、アタマを悩ます熊、アッカンベーをするゾウアザラシ等々、人間はなにかと人間的な仕草をする生き物に愛着を感じるらしいのです。
     CMでも、たとえばカメラのCMではライオンのお母さんがライオンの赤ちゃんを撮影していたり、犬がしゃべったり、そういうの多くないですか?
     でもそれってほんとに面白いのかなあ。僕にはちょっと分からない。
     僕は動物はその生き物らしく振る舞っているときが一番かわいらしく見えると思うんですが、擬人化された動物をかわいいと思う人って結構いるのかもしれない。そういう付加価値がなくても生き物ってとても素晴らしくて面白くて愛らしい! そういう余計なもの、僕にはいらないな。
    動物の擬人化をなくす会を作りたいくらい。
    ↓こういう映像で動物っていいと思うんだけど。あとは何が必要?

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    サウンドハウスからカード情報流出

    サウンドハウスを利用している人、ここにいらっしゃる方の中には多いんじゃないですかね。
    なんか中国人にハッキングされて漏れた情報が不正利用されているらしいですよ。
    注意してくださいね。
    記事はこちら。

    またカード番号変えなきゃいけないかな….。

    初めて2ちゃんねるのスレにもリンクを貼ってみようかな。

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    デジタルケーブルの重要性

    ワードクロックケーブルを変えてみた。

     こないだ何気なくProToolsに使っていたワードクロックとスーパークロックのケーブルを前から持っていた違うケーブルに差し替えてみたら音が変わることにふと気がつきました。デジタルケーブルも変えれば音が変わるという話は前々から聴いてはいましたが、正直なところ今までそんなに気にしていなかったというのが現状で、アナログ・オーディオのケーブルはとっかえひっかえしているけど、デジタルのケーブル、とりわけワードクロックのケーブルなんてどうなんだろう?とまあ結構そういう感じでいました。
     いろいろ調べてみると、ワードクロックのケーブルはオヤイデ製のもので結構良さげなものが売られていましたが、長さを自由に設定してみたかったのと、切り売りの方が安上がりということで、自作に踏み切りました。

    OYAIDE FTVS-510


    オヤイデ電気は秋葉原が世界に誇る電線の店で、世のケーブルマニアたちが足しげく通う聖地として有名ですが(笑)このお店のオリジナル開発商品のひとつがこのFTVS-510です。99.9995%という、非常に純度の高い特殊な精錬方法で作った純銀製の導体を使用していて、お値段はなんと1メートル4200円! 100円ショップでラジオのイアホンとか買っている人が聞いたらアタマがおかしいんじゃないかというくらい高いですが、オーディオのケーブルとしてみれば、まあこんなもんでしょう。銀だからしょうがないですよ(涙)。
     それプラス、ワードクロックでおなじみのBNCコネクターはFurutech製で、いわゆるブランドものを選びました。バッグでいえばCoachぐらいのかんじかな。こぎれいな売り子さんが上品にお客を待ち構えているくらいのコネクターですよ。錆びないロジウムという希少金属でメッキされたやつで、2個セットで2500円くらい…。ほんと、アタマおかしいでしょ? でも買いましたよ。絶縁体も高級なテフロンですよ。金かかってます。世の中には何十万円もする電源ケーブルがあることを考えればこんなのヒヨコみたいなもんです。
     で、ケーブル加工に必要な道具とかは家でこういうことをしょっちゅうやっているせいでいろいろ揃っていますからそれは問題ないとして、加工してみた結果ですが、やっぱり高いケーブルは違います。作りがとても繊細。編み込みの美しさもさることながらとてもしっかりとできている印象でした。
     そこで使ってみた結果ですが、たしかに違う! ….でもうーん、なんかこんなものかな、というのが最初の感想。噂通り音が明るくなった気がしました。デジタルなのになんでだろう? でもお金をかけたほどじゃないな、と思いました。
     それからたつこと数日、何回か使ってきてふと思ったのです「あれエージングかな?」と。
     なんかだんだん音がしまってくると言うかなんかどんどん音が良くなってくるんですよ。これは間違いなくエージング効果ですよ。
     「アンチエージング」なんていう言葉があるくらい、人間にとってエージングはありがたいものではありませんが、オーディオ機器、特にヘッドホンなんかは買ったばかりの頃は堅い音なのに、使っているうちにだんだん本来のあるべき音が出るようになっていくわけです。これがエージングです。ヘッドホンのようにまでは変わりませんが、電源ケーブルやオーディオのケーブルにもエージングの効果があることはマニアの間では一般的に知られています。それがデジタルのクロックを流すケーブルにもあるというのはまさに驚きです。それが顕著に現れてきたのがここ何日かで、やっぱり前と違っている気がします。もちろんうちは集合住宅なので使う時間帯によって電源環境が変わり、音も違うのですが、以前よりいい感じになっているのは間違いないと思います。
     ちょっと嬉しくなってブログで誰かに言いたかった! ただそれだけなんですけどね。

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