ロード・トゥ・ルーベ

 自転車ロードレースがどういうものか知らない人でも、このレースを見れば感動すると思う。ロードレースが競輪とはまったく別物であることを知ることができる。
 「北の地獄」と呼ばれるこのレース「パリ〜ルーベ」は、毎年行われるワンデーレース。ツール・ド・フランスのように連日走るステージ型のレースではなく、1日で終了するレースだ。フランスのパリからベルギー国境に近いルーベという街まで走る。
 このレースの最大の特徴は、何十もある石畳の区間が存在していることだ。フランスの田舎道はいまだにアスファルトではなく、何百年も前に敷かれた石畳のままの場所が多い。石は大きく、浮き上がっているものや、自動車のない時代に付いた馬車の轍(わだち)の形にがすり減っている。そんな場所を自転車で50km/hくらいの速度でぶっ放すのだ!
 レーサーはどんどん落車して骨折していくわ、自転車は壊れていくわ、とにかくいろんなことが起きるレースなのだ。走り終えた選手は砂埃で真っ黒。雨が降った年はさらに地獄になった。自転車メーカーはこのレースのために特別に改良したプロトタイプをチームに供給し、性能をアピールする。
 最近そのレースを映画にしたものがDVDでリリースされた。アメリカの映画なのでアメリカのチームをメインにした内容らしいけど。
 一応スカパーのJ SPORTSで毎年中継があるので僕はレースを見ているけど、毎年どんでん返しがあって本当に見応えのあるレースだ。詳細はWikipediaがおすすめ。
Facebooktwitterredditpinterestlinkedinmail