現在では生産されていないキューボックス・システムFURMAN HR-6は小規模のレコーディングスタジオでよく使われています。価格の割に音が良く、親機とLANケーブルを2本使って接続するだけで電源が必要ないのが特長ですが、弱点として、このLANコネクタ(RS45というタイプ)がとても固く、ケーブルを無理に外そうとすると、プラグを固定する小さなツメが折れてしまうというものがあります。プラグとジャックの相性もあると思うのですが、このコネクタの設計上、他メーカーと比べてそのツメが非常に折れやすい構造になっていると思います。
修理に出そうにもすぐ直したいという事情もあり、なんとか自分で修理できないかとこのHR-6に使用されているコネクタのメーカーと型番を見つけ出してやろうと分解することにしました。
ところが基板から外してもどこにもメーカーが書いていない上、ネットで検索しても手がかりになるものは全くなし。海外の掲示板などでも情報をあさってみましたが、まったく僕と同じことを考えている人がいません。
ダメもとで代理店にパーツだけ売ってくれないか問い合わせてみましたが、やはりそれはできないとのこと。
やはり修理に出すしかないのかと諦めかけていた矢先、ついに代替パーツを発見したのでブログに残し、同じことを考えている皆さんに情報を提供したいと思います。
発見が難しかったのは、基板に接触する部分のピンの寸法がなかなか合うものがないタイプの形状であるということ。特にプラスチックの出っ張りと金属の出っ張り(信号とは別に、外周の金属シャーシをハンダ付けして固定する部分)との位置関係がほとんどの場合これと逆になっているということです。
左:HR-6のもの 右:発見したコネクタ
プラスチックのピンの太さが若干細いものの、完璧に基板にはまります。ただし高さは若干違います。でもギリ大丈夫で、筐体の穴からうまく顔を出します。しかもこの発見したパーツのほうが例のツメが折れにくい構造。これはいいです!
ではこれをゲットできる唯一のサイト(aitendo)のご紹介です。リンクがきれてしまっていたらゴメンなさい! このメーカーは調査の結果、B-TOPというメーカーのものです。
FURMAN HR-6 RJ45 socket replacement