9dwライブ in 金沢

 関越自動車道を機材車で走ること6時間、はるばる金沢まで行って参りました。まだ1ヶ月もたたないというのに、大好きな金沢へ再び行けたことで嬉しい限り。
 朝9時に迎えに来てもらって着いたのが3時。チャンピオンのカレーを食って機材を現場であるSOCIALへ降ろし、ひとまずホテルに帰って休憩。ベッドに横たわるまもなく上着を着替えてドラムのコージさんと金沢21世紀美術館へロン・ミュエックを観に行くことに。閉館ギリギリで間に合ったけど、またあの感動を2人で味わいました。
 夕方からはみっちりとリハーサル。今回は初めてライブで披露する新曲2曲もあったので、こまかくやりましたよ。
 SOCIALは小さいながらも雰囲気のいい場所で、来ているお客さんも和気藹々としていて、東京にはない和やかな雰囲気。ライブの反応も上々で、プレイしている我々にもしっかりとした手応えが伝わってきました。また金沢でやりたいな。
 翌日はなんとか8時半に起きてホテルの朝食に間に合わせ、帰り際に今回いろいろお世話になったepochzさんのショップをみんなで訪問。金沢の静かな住宅地に突如として現れるおしゃれなショップにびっくりしました。カッコイイ。それにもまして驚いたのが、すぐとなりにある個人宅にそびえ立つお城(!)。過去にはバスツアーで見学者が来ていたらしいのですが、建てた方が故人になってからは非公開とのこと。なのに今回は特別に中を見学させてもらいました。
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こんな城に登るというのも初めての経験ですが、中に置かれた無数の古美術品にまたビックリ。古い甲冑や武具、蒔絵や壺や掛け軸が所狭しと置かれています。博物館ですよ、こりゃ。

castle2.jpg城らしく上の階に行くほど部屋は小さくなっていく構造で、天守閣は4畳半くらいかな。それでも立派な城ですよ、ほんと。

kinjiro.jpg七宝焼き風のドハデな二宮金次郎さんも我々を暖かく迎えてくれました。


 帰り際は新潟付近でニュースでも取り上げられた局地的な集中豪雨に見舞われ、前が全く見えなくなるほどの状態を経験しました。いやーあの雨は本当に凄かった。空のあちこちで雷も光っていて怖かったです。
 車が埼玉にまで帰ってきた頃、きれいな夕日を反射するように巨大な虹が我々の前に現れ、その虹をくぐるように走りました。なんかあまりにもきれいで大きな虹だったので、なんか怖いくらいでした。rainbow.jpg
いやー金沢の皆さん、どうもお世話になりました。そしてバンドのメンバー、スタッフにも感謝感謝&お疲れ様でした。

またしても週末は金沢

 このところ何かと金沢とご縁のあるのですが、今週末の26日も金沢へ9dwのライブに行きます。SOCIALってとこです。
 金沢といえば食べるものがうまいのと人がとても優しいというのと、人口が東京みたいに過密じゃなくて緑も多くてのんびりしている印象。とても人間的な街。またそういう場所へ行けるというのはラッキーです。

Shing02ライブ

 明日日曜日はLiquid RoomでShing02のライブがありますが、なんとチケットはソールドアウト。キャパシティめいっぱいお客さんが入るとのこと。メンバーは山形から戻ってきたらすぐライブみたいです。
 当日、僕はPA卓近辺で録音の仕事をしています。見かけた方は声をかけてください。

バウハウス・デッサウ展

bauhaus.jpg 東京・上野の東京藝術大学大学美術館で行われているバウハウス・デッサウ展に行ってきました。バウハウスときいてピーター・マーフィー率いるイギリスのバンドを思い出したゴスな方の中にも、その名前がここから来ていることをもしかしたら知らない方もいるんじゃないでしょうか。
 とは言っても、バウハウス自体はゴスでもなんでもなく、実は1919年にドイツに開校された建築や工業製品などを目指す造形学校の名前。このバウハウスの存在は建築やデザインの話になると必ずと言っていいほど出てきます。その世界ではとても有名でバウハウスの名前を知らない人の身の回りにもその影響が生活の隅々にまで浸透していると言って過言ではありません。

wassily.jpg たとえば今ではいろんな場所でみかける「パイプ椅子」ですが、スチールパイプで椅子を作るという発想自体、バウハウスのマルセル・ブロイヤーが考え出したものです(写真は彼が発表したワシリー・チェア)。

 バウハウスのデザインの特徴は、あまり装飾的なことをやめ、シンプルで機能的。すっきりとしたデザインは飽きが来ず、いまでも十分通用する普遍性があります。教師にはカンディンスキーやクレーといったそうそうたる芸術家が名を連ね、卒業生の中にも数人の日本人がいました。
 ところがカンディンスキーなどの社会主義国出身者がいたことや、ロシア構成主義の持つ合理主義・機能主義的な影響を色濃く残していたことなどからナチスの圧力が高まり、ワイマール、デッサウ、ベルリンへと移転を余儀なくされたバウハウスは1933年にわずか14年で閉校。この歴史をつづったのが今回の展覧会です。
 会場へはデザインや建築に興味のある人や、興味がないけどレポートを書くために見に来た美大生の女の子(バウハウスっぽくなくてケバい)、真面目なドイツ人グループ(建築関係?)、何でも見に来る有閑マダムなど、平日ならではの客層で大賑わい。東京の人って何でも見に来るんだなって感じです。展示物は意外と多く、当時生徒が作った習作から工業製品、家具、建築物のパース、写真、絵画、関連資料などがおなかいっぱい見られました。
 結論。やっぱり僕はバウハウスの影響をすごーく受けてます。音楽に関してもそう。イギリスのバウハウスのことじゃなくて、やっぱりああいうミニマリズムとかアブストラクトな幾何学模様とか神秘主義もちょっとあるのが肌に合ってる。一見冷たく見えるんだけど、どことなく有機的で斬新。無難なところで終わらせていない、そこはかとなく芸術性を感じさせる気合いみたいなものががんがん伝わってきました。
 バウハウスの影響を受けたという阿佐ヶ谷団地の低層住宅街も見ておきたかったけど、今もう再開発が進んで取り壊されているそうで残念です。でも20世紀初頭の芸術ってやっぱりすごい。

金沢旅行

 先月30日には新生9dwの初ライブ(公式には)があり、やっと一息。自宅に帰ってきたのが夜中の1時くらいだったけど、そこから殆ど眠らずに朝6時起きで金沢へ行ってきました(笑)
 羽田から飛行機に乗ること1時間。現地へはちょうど昼ぐらいに着きました。
 金沢は小京都と呼ばれているだけあって、とても京都に似ていました。古い町並みとファッションビルとうまい食べ物と…。それが京都よりも小さなエリアに全部集まっていて、1カ所で全部回れる感じ。金沢の人はみんな気さくでどこの店に入ってもとても愛想がいい。人口が少ないのでお茶をするにも並ばずに入れるし、テーブルの大きさも大きいし、どこもゆったりとした感覚。いわゆる街のギャルでさえ見た目は東京と比べると随分控えめなメイクでした。
 街のあちこちに小川と木があって、自然がとても残っていて、散歩にももってこい。これが繁華街のど真ん中にあるとは思えないゆとりのある環境なんです。
 そんな中、川の横の道を歩いていると、40代後半の女性の人が「大変!」と言いながら向こうから走ってきました。川をのぞき込んでいるのでてっきり子供が流されたんじゃないかとあたりは騒然。女性は川下のほうへずっと走っていってしまいました。周囲の通行人も何が何だか分からず川をのぞき込んでいましたが、川の流れは随分速く、何か流されたとしても助けに行ける状態じゃなかったのです。
 そんな時、橋の下から「ニャー」という子猫の鳴き声が! みんなは猫が流されたとその時分かりました「あ! 鳴いてる!」みんなどうしていいのかその場の状況を見守っていましたが、橋と水面の間は50cmくらいしかなく、猫はの声はするけど姿は見えない状態。あたりの人はみんな川の中をのぞき込んでいるし、通り過ぎていくおじさんが僕に「何があったの?」ときいてきて、対岸のスーツを着た若い男の子は「こういう場合、どこに電話すれば助けに来てもらえるんでしょうね?」と川越しにしゃべりかけてくる。ほんとにみんな人なつっこいかんじ。
 結局子猫は橋の下流に流されたところを助け出されたらしく、一件落着。その状況を知らんぷりしている人なんて殆どいなかったのが印象でした。
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 ですが金沢の目的はそういう観光ばかりではなかったのです。今回の旅行の最大の目的は、前から計画に入っていた、金沢21世紀美術館でやっている日本初個展の「ロン・ミュエック展」を観に行くことでした。
 東京へ来るなら待っても良かったんですが、どうやら金沢だけしかやらないみたいなので、こりゃ行くしかないだろうと思い立ち、今回の旅行に。
 ロン・ミュエックはロンドンに住んでいるオーストラリア人で、今年50歳。当初はイギリスの子供向け番組のキャラクターデザインなどを手がける造形クリエイターだったそうですが、近年その技術を生かした超リアルな人体オブジェで注目されるアーティストです。
 彼の作品はこれまで発表されたものの殆どが人体、つまり人間を題材にしていて、シリコンで作られたそれはまるで生きている蝋人形のよう。浮き出た血管はおろか、体毛やニキビ、肌の色ムラまでホンモノそっくりなのですが、いわゆるリアルな蝋人形とまったく違うのはその「大きさ」です。体長が5mくらいありそうな新生児やベッドに横たわる女性。まるで見ているこちらが小さなネズミにでもなったような気分です。逆に1mに満たない大きさの「小さな人間」もいて、だけどスネ毛がリアルに生えているのですよ。
 どの作品も具体的に今何かをしている人、というようなものは少なく、表情やポーズから見ている側に様々なイマジネーションを起こさせるようなものが多いです。その表情の切り取り方やよく考えると非現実的なシチュエーション(裸でボートに座るオヤジとか)がうまく作品にヒネリを与えているようです。
 百聞は一見にしかず、というわけで、you tubeに今金沢に来ている作品とかなりかぶった作品を紹介しているスライドショーがありましたので、ぜひ見てください。

この下のビデオではメイキングも見られます。この手を挙げている妊婦の作品は金沢には来ていませんでしたが、字幕入りのメイキングビデオが会場でビデオ上映されていました。

あとこのスライドショー、画像が鮮明で面白いです。これ必見。
ブルックリン・ミュージアムのスライドショー