発表からしばらく経ちますが、まったく発売される気配のないLinnDrum II。開発は進んでいるが、写真とはデザインが若干変わるとのことで、発売が予定より延びているそうです。
オフィシャルのサイトからの情報とパネルのデザインからわかる範囲で書きますと、まずLinnDrum IIはデジタルバージョンとアナログバージョンの2種類が発売されるとのこと。ロージャー・リンとデイヴ・スミス(Prophet 5の開発者)のコラボで、デジタルのほうがロージャー・リン・デザイン社から、アナログのほうがデイヴ・スミス・インストゥルメンツ社から発表されるようです。
予定価格はデジタルが1400ドル、アナログが1800ドル。デジタルは32ボイスでアナログは4ボイスとのことです。
気になるのはやっぱりアナログのほうだと思いますが、つまみはすべてロータリーエンコーダー、1ボイスあたり2オシレーター仕様です。TR-808のようにキックとかスネアとか音によってチャンネルが決められているのではないようで、WAVEFORMというつまみでいろいろ選択できるようになっているようです。フィルターにはローパスとハイパスの2つが同時に使用でき、どちらにもレゾナンスが付いていることから結構過激な音も作れそうです。歪み系のつまみもあります。エンベロープはアタックやディケイが自由に設定でき、そのへんは打楽器系の音に適したパラメーターが付いているようです。出力も4ボイスなので4つあるみたいです。
プログラムの仕方はMPCタイプ(リアルタイム)とTR808タイプ(ステップ)が選択可能。もちろんリアルタイム時にはクオンタイズ等も可能です。
ライブで使用することにも力を入れているようで、プレイしながらいろんなつまみをいじれるようにしているようです。パッドもタッチセンス付きで、見るからにAKAIの製品にぶつけてきている感じです。
さて、肝心の音ですが、どこを探しても見あたらなかったのでなんともいえません。しかし最近のデイヴ・スミスが発表している一連のシンセサイザーにはハズレがないので、結構期待できるんじゃないでしょうかねえ?