旧型Mac ProにSSDを取り付けるアダプターの条件

旧型のMac Pro (2006〜2012)は拡張スロットが必須の一部のエンジニア/ミュージシャンからは絶大な人気をいまだに持っています。特にPCIeカードをささなければならないPro Tools HD系で重宝されていますが、これに起動ディスク等をSSD化することによってさらにスピードをあげたいと思っている人は少なくありません。

 そこで問題になるのが、旧型Mac Proは3.5インチを前提に作られた、他社のメーカーでは採用されていない特殊なマウンターを採用しているということです。

 このマウンターはマウンターにHDDがねじ止めされてさえいれば簡単にHDDの差し替えができるという優れもので、スロットも内部に4つ付いています。しかしこれに2.5インチをつけるには2.5 → 3.5に変換するアダプターが別途必要となります。

 ところがこのアダプターもなんでも使えるというわけではないのがややこしいところです。Mac Proで使える2.5 → 3.5に変換するアダプターには次の条件をクリアしている必要があります。

  1. 変換しても差込口の端子の位置が実際の3.5インチのHDDとまったく変わらない場所に来るもの。
  2. そのアダプターを側面ではなく下部からマウンターにねじ止めできるネジ穴がついているもの

こうなってくると選択肢はぐっと絞られてきます。
一番確実なのはMac Pro用として売られているものを買うことです。
ポピュラーなのは秋葉館がオリジナルで出しているSSD Mounter for MacProという製品。比較的安価で、実は僕も使ったことがありませんが、このアダプターの金属の厚みぶん端子の位置がずれやしないかとちょっと思っちゃいました。でも実際にはちゃんと取り付けられるようです。

もう一つはOWC Newertech AdaptaDriveという製品。
マウンターごと取り替えてしまうODC Mount Proというのも探せば日本で売っていたりします。

そして僕が一番オススメするのがOrico 2.5 to 3.5 inch Hard Drive Adapterというやつ。これは中国製ですが、このOricoというメーカーはなかなかいい製品を作っていますよ。Mac Pro用とはうたっていませんが、条件は満たしているしなにより安くておすすめです。

ちなみにサンワサプライから出ているものはダメで、センチュリーの裸族シリーズのも端子の位置は合うものの、下部からねじ止めできないのでMac proには不可です。

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