ミッシェル・ゴンドリーという映像作家が凄いと何年も前から口が酸っぱくなるくらい言っているというのに、世の中の評価はさほどでもない。作品集DVDも買ってしまい、彼の作品の素晴らしさにベタ惚れなのだが、なんと第2弾がリリースされてしまった。このMichel Gondry 2: More Videos (Before and After DVD 1)は、前作では収録されなかった古い作品から新しすぎて収録できなかったものまで入っていて、内容は充実している。ミュージック・ビデオ以外にもいろいろ収録されており、なぜかスティーヴン・セガールの娘、藤田文子さんも出演している。どういう関係なのか?
なにはともあれ、収録されているPVは以下の通り。
1. Michael Andrews ft. Gary Jules “Mad World”
2. Paul McCartney “Dance Tonight”
3. Thomas Dolby “Close But No Cigar”
4. Björk “Declare Independence”
5. Steriogram “Walkie Talkie Man”
6. The Willowz “I Wonder”
7. Beck “Cellphone’s Dead”
8. The White Stripes “The Denial Twist”
9. Donald Fagen “Snowbound”
10. Cody ChesnuTT “King of the Game”
11. Sinead O’Connor “Fire On Babylon”
12. Queen with Wyclef Jean ft. Pras & Free “Another One Bites the Dust”
13. Radiohead “Knives Out”
14. Dick Annegarn “Soleil du Soir”
15. Sananda Maitreya “She Kissed Me”
16. Sheryl Crow “A Change Would Do You Good”
17. The Black Crowes “High Head Blues”
18. Leafbirds “It Can All Be Taken Away”
19. The Rolling Stones “Gimme Shelter”
20. Energy Orchard “How the West Was Won”
2. Paul McCartney “Dance Tonight”
3. Thomas Dolby “Close But No Cigar”
4. Björk “Declare Independence”
5. Steriogram “Walkie Talkie Man”
6. The Willowz “I Wonder”
7. Beck “Cellphone’s Dead”
8. The White Stripes “The Denial Twist”
9. Donald Fagen “Snowbound”
10. Cody ChesnuTT “King of the Game”
11. Sinead O’Connor “Fire On Babylon”
12. Queen with Wyclef Jean ft. Pras & Free “Another One Bites the Dust”
13. Radiohead “Knives Out”
14. Dick Annegarn “Soleil du Soir”
15. Sananda Maitreya “She Kissed Me”
16. Sheryl Crow “A Change Would Do You Good”
17. The Black Crowes “High Head Blues”
18. Leafbirds “It Can All Be Taken Away”
19. The Rolling Stones “Gimme Shelter”
20. Energy Orchard “How the West Was Won”
1曲目のマイケル・アンドリュースの曲はTears For Fears初期の代表曲のカヴァーではないか。この曲は僕の大のお気に入りだったけど、日本ではなぜか評価が低い。ビデオのできは非常にいい!
そして3曲目のトーマス・ドルビーのClose But No Cigarは90年代のニューウェーブの傑作として長年僕も愛聴してきた曲だけに、PVがミッシェル・ゴンドリーだったというのは感慨深い。テレビから人間が飛び出してくるCGは今見ると稚拙な技法だけど、当時としては貞子もびっくりのホラーまがいのアイデアだったのだ。
8曲目のホワイト・ストライプスのPVは必見。PVの最後がタネあかしのような映像で締めくくられているが、そのエンディングにくるまで、この映像がどのようにして撮影されたかはまったく想像できないだろう。ほんと、よくこんなこと思いつくな。
こうやって見ると、ミッシェル・ゴンドリーが仕事を引き受けるアーティストや楽曲には独特の共通点がある。やっぱり気に入らない曲の仕事は受けていないのだろう。いいセンスの曲ばかりだ。
それでDVDには収録されていないが、彼自身が登場するヒューレット・パッカードのCMがYou Tubeにあがっている。随所に彼らしいトリッキーな映像手法がちりばめられていて、なかなか面白いのでご覧あれ。