あまりにも好きでDVDまで買ってしまったクレイメーション「人形芸人ドント&ノット」が最近C1000 Refresh TimeというドリンクのCMに出てくるようになった。もともと僕はテレビ東京でやっていたのを偶然発見して、それからハマってしまい、ちょっと前にオンエアが終了してからDVDが2枚リリースされたのを買ったというわけだ。
クレイメーションというのは粘土人形をコマ撮りで動いているように見せかけるアニメーション。ドント&ノットは店で売られていた人形2人が店を抜け出して漫才師を目指すという設定で、2人とも女。今はやりの女芸人だ。しかも2人はネイティブな大阪弁をしゃべる。
それだけであればただのかわいいアニメーションなのだが、注目すべきなのはその毒っ気。出てくるキャラクターはとてもかわいいが、話の内容はまったくのブラックジョークで、不条理でもある。ドント&ノットの2人の師匠である「和菓子亭生くりいむ」が出来の悪い粘土の固まりのような姿になったいきさつを語るエピソードや、楽屋に亡霊のように現れるストーカーのエピソードは、ある意味アブノーマルな展開だ。サウスパークほどではないけれども、あの不条理さについて行ける人にはおすすめしたいアニメーションだ(サウスパークは人によっては不快に思えるほどのえげつない内容が多すぎるけど、そういう毒はない)。
ただ、その最大の持ち味である毒のあるキャラクターがCMではまったく生かされていないのは残念だ。ただのかわいい粘土人形としてしか表現されていない。