日本人はアメリカの文化に対して相当な関心とコンプレックスをもってきたと思いますが、だからといってアメリカの実情を理解しているかというと、半分もわかっていないような気がするんですよね。
アメリカはヨーロッパの開拓者の寄り集まり国家から始まったことは誰でも知っていると思いますが、彼らは当初からキリスト教を中心に価値観を共有してきたわけすよね。それが今のアメリカにも脈々と受け継がれているわけです。
キリスト教の中でも「福音(ふくいん)主義」というのがあって、これはつまり聖書に書いてあることを忠実に守っていくという聖書原理主義なんだそうですが、アメリカの多くの人はこの福音主義的な世界観を信じていると言われています。ブッシュも福音派の協力を得て大統領になったといわれていて、彼らの支持者は圧倒的に保守派で、現在の生活を変えたくない人たちなわけです。
そんな彼らの中には「反知性主義」というのがあるそうですよ。なんですかそれ。僕もいろいろ調べて言ってることなんで間違いがあったら教えてほしいんですが、つまりそれは「無知こそ善」と考えるものらしいんです。人間は聖書に書いてあることを信じて実践していれば、自ら余計なことを考えることはないってことです。その根底には民主主義と平等主義があるそうです。つまり、一人でもアタマのいいやつがいるとそいつが権利を牛耳って不平等が起こるでしょ、それはアタマのいいやつがいるってことがよくないってことですよ(!?)。でね、そんなわけで福音主義者の多くがあまり積極的に勉強してこなかったらしいんですね。知識を付けることに罪悪感を持つ…うそのような本当の話。
アメリカ人てあまり暗算とかできないって話きいたことありませんか? 受け取るおつりが少なくなるように小銭を入れて支払うなんてことはアメリカではあまりやんないそうですよ。
識字率95%というアメリカでは暗算ができないことなんか普通らしいです。とある在米期間の長い方のネットの書き込みによると、アメリカの学校では暗算が速くできるということに価値を見いだしていないそうです。だから暗算は学校では教えない。だからみんなできないんだそうです。もちろん一生懸命勉強していい大学に行くような、日本人なんかよりも優秀な人もたくさんいるわけですが、一般的な人たちの基礎的な教育レベルは日本人が考えている以上に低いのかもしれません。最近「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」という本が出ました。まだ読んでませんがこういう問題のことが書かれているそうです。
でね、そんな人がサブプライムローン組んでマイホームを買ったんですよね。毎年金利が上がっていって、10年後に支払額がどうなっているかとか、どれくらい利子が付くのかとか、どれだけわかってローンを組んだかはかなり怪しいところじゃないですか。そもそも低所得者にローンを組んでもそれだけじゃ破綻なんかしないわけです。払えなくなったから破綻したんですよ。みんな「だんだん支払額が大きくなって払えなくなった。ひどすぎる!」とか被害者みたいなこと言ってますけど、それちょっと違くないすか?(笑)ご利用は計画的にね! お願いします。