ROLAND |
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CSQ-100
CSQ-600 Juno-106 Juno-106S Juno-6 Juno-60 Jupiter-4 Jupiter-6 Jupiter-8 JX-3P JX-8P MC-202 MC-4 MC-8 MKS-30 MKS-80 MGP-80 MSQ-100 MSQ-700 Promars RS-505 SH-09 SH-1000 SH-101 SH-2000 SH-2 SH-3A SH-5 SH-7 SPV-355 SVC-350 System-100 System-100M System-700 TR-55/TR-33 TB-303 TR-606 TR-808 TR-909 TR-77 VP-330 info(at)proun.net |
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TR606とTB303はシンセサイザーをもっと安く手軽に楽しみたい人にターゲットを絞った廉価版シリーズとして同時に発売されました。 この中古市場で二束三文で売られているマシンに90年代に入って目を付けたのは、当時金を持っていなかったアシッドハウスのトラックメーカー達でした。彼らはそこらへんに転がっている安い中古シンセサイザーで何とか工夫しながら新しいダンスミュージックはできないものかと試行錯誤していたのでした。そこでTB-303を使い、本来の使い方とはまったく違う、ローランドさえ思いもつかなかった使い方で新しい生命を吹き込みました。 その後このTB-303は急速に評価が高まり、テクノには欠かせないアイテムになっていきましたが、すべての需要を満たすほどは生産されていなかった機種だったためにどんどん入手が難しくなり、現在では定価の3倍近い値段にまでつり上がっています。
ダンスミュージックで定番になっているヴィンテージの機材という物は、往々にして開発者の意としない使い方をミュージシャンサイドが開発して再評価されて生まれてくることが多かったのでした。逆に開発側がダンスミュージックのために作られた楽器のほうが評価が低かったりするというのも皮肉な話ですが、やはり定番には定番になりえるためのセンスの高いサウンドが備わっていたということは言えると思います。そしてローランドの製品にはそういうものが多かったといえます。 |