SCI後期の製品ですが、高い開発力を持ちながら、企業の再建のためにあらゆる妥協を尽くして製造された感じのする、作り手のこだわりのないお手軽さばかりが目立つシンセサイザーです。フロントパネルに音色名を書き込めるホワイトボードが付いていて見た目もなんか、安っぽいかんじです。 音もぺらぺらで好きになれませんが、64音メモリー、8ボイス、MIDI標準装備、2チャンネル出力(2chマルチティンバー)とスペックだけは異常に立派。この時期のSCI製品には日本製があるという話をきいたことがありますが、これもそれかもしれません。組み立ても日本でやっていたものがあるようです。ただ、アナログっぽいポリシンセを安価で探している方にはこのシンセはすすめられるのかもしれません。(この製品はSPLIT EIGHTという名前で発売されたものと同じと考えていいようです)。
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