Studio Electronics社は90年代に入って往年のヴィンテージ・シンセサイザーのラックマウント化を行ってきたアメリカの会社です。その第1弾がminimoogをラックにした「MIDIMOOG」です。本物のminimoogから基板を取り出し、LFOなどの機能を付加した物で、minimoogを会社へ送ると安い値段でラック化してくれるサービスも当初あったそうです。
その後、"model-D"と呼ばれるオリジナル基板の入手が難しくなったことで、クローン基板を使ったmidiminiへと移行していきます。
サウンドは本物のminimoogとはブラインドテストだと分からないと思いますが、中の回路はmodel-Dと同等のため、初期型と比べるとキャラクターが違うようです。LFOやオーシレーターシンクを搭載するなどの機能追加があり音作りの幅は広くなっていますが、ピッチがやや不安定なところまで実機と同じです。力づくで押し倒されるような音圧の高さは健在です。
ちなみに現在ではメーカーの在庫が亡くなり次第販売終了です。
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