Oberheim
SEM

当時の価格 -
中古の相場 35万円〜
発売年
発音ボイス数 2 / 4 / 8
MIDI / CV CV
レア度 ★★★★
ビギナー向き

8ボイスはYMOのワールド・ツアーで矢野顕子さんが使用していたことで日本では知られています。

復刻版SEM販売サイト(MI7)

info(at)proun.net

 moogのリペアなどをやっていた楽器ディーラーだったトム・オーバーハイム氏はSEMモジュールという小さな箱形のシンセを設計し、それを2個、4個、8個とキーボードに取り付けてひとまとめにすることでポリフォニックシンセを作りました。写真のものは4ボイスと8ボイスで(2ボイスというのもある)、よく見ると同じSEMがいくつも入っているのが分かります。しかも後になって登場した音色をメモリできるバージョンです(鍵盤左にプログラマが組み込まれている)。やたらデカいうえ、何台分ものシンセを一気に買ったのと同じなので、中古でも値は張ります。サウンドは明るく重厚感があり、初期オーバーハイムの代表選手でもあります。MIDIはどうでしょうか。取り付けられるかどうか知りません。
またアメリカでMIDI MINIというminimoogのラック改造版を出しているStudio Electronics社がSEMを2つ使ったObie Rackという製品をリリースしていましたが、これは現在廃盤のようです。

これはMIDI搭載バージョン。

実は最近になってオーバーハイム氏が自ら立ち上げたマリオン・システムズというメーカーからこのSEMモジュールを復刻生産しています(厳密にはトム・オーバーハイムというブランド名で、これはオーバーハイム社とは別ものです)。

日本ではMI7という代理店のオンラインショップで独占販売しているのですが、トム・オーバーハイム氏が自ら製造しているようで、生産台数がかなり少ないのでこのような販売形式になっているようです。
 実際の復刻版を触りましたが、これがまたいい音でびっくりしました。太くてヌケのいい音でした。
日本ではパッチング機能を追加したバージョンとMIDIインターフェイスを搭載したバージョンの2つが販売されていますが、本国ではその両方が搭載されたモデルが販売をスタートさせています。しかしパッチング専用のものとは機能が若干少ないので、マニアな方はパッチング専用バージョンをおすすめします。ピッチも非常に安定していましたよ。