トム元社長は当然設計に関与していませんが、moogと並んでいた老舗メーカー、ブックラ(日本ではなじみ薄)のドン・ブックラ氏が設計に携わっています。発表当時はかなりの話題を呼びましたが、設計上の問題を修正するのにかなりの時間がかかってしまって発売が大幅に遅れました。その間に消費者の熱が冷めてしまい、影の薄い機種になっていますが、現代的な設計とSEMを彷彿とさせる昔ながらのホワイトパネルのデザインは健在です。音色に名前が付けられるのも魅力だし、フィルターもmoogタイプとOberheimタイプが切り替えできます。2ボイスバージョンから、内部の基板を追加することで最大12ボイスまで拡張できる設計になっています。当然鍵盤が付いていないのでMIDIで操ることになります。
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※長い間自分でも気づかなかったのですが、上記の写真はプロトタイプで、実際の製品とはパネルのデザインがかなり違います。この写真は初期のカタログから抜粋した物ですが、どうやらかなり珍しいものらしく、海外のサイトからもこのページがよくリンクされているようです。
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