[Mac] DAWをいじっているとDockが出てきて邪魔な時

最近のDAWソフトはとても多機能で、画面の端っこまでびっしりとボタンが並んでいることが珍しくありません。僕もPro Toolsをいじっているとカーソルを画面の下の方に持っていったときにDockが勝手に出てきていらいらするときがありますが、カーソルがDockの開く位置に入ってから実際にDockが出てくるまでの時間を若干遅らせることによってこれを防いでいます。

ターミナルを開いて以下の1行をコピペするだけです。

defaults write com.apple.dock autohide-delay -float 1 && killall Dock

&&の前の数字(1)がタイムラグを設定する秒数で、僕は1秒が適当かなと思ってますが、もっと細かく小数点をつけて秒数を設定することもできるので適宜調整してみてください。

FURMAN HR-6に使われているRJ45の代替パーツ

 

hr6
 現在では生産されていないキューボックス・システムFURMAN HR-6は小規模のレコーディングスタジオでよく使われています。価格の割に音が良く、親機とLANケーブルを2本使って接続するだけで電源が必要ないのが特長ですが、弱点として、このLANコネクタ(RS45というタイプ)がとても固く、ケーブルを無理に外そうとすると、プラグを固定する小さなツメが折れてしまうというものがあります。プラグとジャックの相性もあると思うのですが、このコネクタの設計上、他メーカーと比べてそのツメが非常に折れやすい構造になっていると思います。
 修理に出そうにもすぐ直したいという事情もあり、なんとか自分で修理できないかとこのHR-6に使用されているコネクタのメーカーと型番を見つけ出してやろうと分解することにしました。
 ところが基板から外してもどこにもメーカーが書いていない上、ネットで検索しても手がかりになるものは全くなし。海外の掲示板などでも情報をあさってみましたが、まったく僕と同じことを考えている人がいません。
 ダメもとで代理店にパーツだけ売ってくれないか問い合わせてみましたが、やはりそれはできないとのこと。
 やはり修理に出すしかないのかと諦めかけていた矢先、ついに代替パーツを発見したのでブログに残し、同じことを考えている皆さんに情報を提供したいと思います。

発見が難しかったのは、基板に接触する部分のピンの寸法がなかなか合うものがないタイプの形状であるということ。特にプラスチックの出っ張りと金属の出っ張り(信号とは別に、外周の金属シャーシをハンダ付けして固定する部分)との位置関係がほとんどの場合これと逆になっているということです。

 

RJ45_2
左:HR-6のもの 右:発見したコネクタ

プラスチックのピンの太さが若干細いものの、完璧に基板にはまります。ただし高さは若干違います。でもギリ大丈夫で、筐体の穴からうまく顔を出します。しかもこの発見したパーツのほうが例のツメが折れにくい構造。これはいいです!RJ45_3

 


RJ45ではこれをゲットできる唯一のサイト(aitendo)のご紹介です。リンクがきれてしまっていたらゴメンなさい! このメーカーは調査の結果、B-TOPというメーカーのものです。

また未確認ですが、より形状の近いものも発見しました

これも気になる。

FURMAN HR-6 RJ45 socket replacement

ボーカルのピッチ修正のノウハウ

プロのエンジニアは誰でも独自のノウハウというものを日々の業務の中で構築していると思うし、横のつながりで、同業者同士の情報交換というものがあって、あれがいい、これがいいという話も日常的に行っている。アマチュアよりも生きた情報が多い環境にあるから、よりベターな方法も知っていると思う。
 一方で「これはこうするもの」というように、みんなが判で押したように同じ方法をとる、いわゆる「定番」というべき方法もたくさんあるんだけど、ルーチンになってしまうことほど恐ろしいものはない。
 今、ボーカルのピッチ修正といえばプロの多くはMelodyneを使っている人が多い。これは和音であっても修正ができたり、エディット画面がやたら大きくできるから使いやすいのかもしれないが、古参のAuto-Tuneなどは「古臭い」といういわれのないレッテルを押されている感もある。たしかに後発のMelodyneは性能もいいし、アルゴリズムも新しいけど、ピッチ修正ではMelodyneが最上級という考え方には必ずしも賛同できない。
 相変わらずAuto-Tuneを使っているユーザーも多いし(ショートカットが豊富だしね!)、いいところも沢山あるんだけど、僕はいろいろ使った上でWave Tuneを選択することが多い。
Waves Tuneのユーザーは業界全体を見通しても少数派だと思うけど、それはこのソフトの性能が悪いからではなく、単に定番にならなかっただけだと思う。
 このソフトをあえて使うのにはわけがあって歌の微妙なヨレ、シャクリの調整の自由度が高いのと、音色が素直だということ。Melodyneはガッツリとおなるけど僕にはちょっと音色の変化についていけないことがある( Version4は興味津々!)。
 もう一つWaves Tuneのいいところは、プラグインでありながらrewireでつないで、エディット画面上から再生のタイムライン位置を変更できる。再生のスタート箇所を移動させるのはDAW本体に戻らざるを得ないソフトが多い中、これはありがたい。
 マニュアルを読まない人はこの使い方を知っていない人も多いのであえて説明すると、1つ空のAuxトラックを作ってそこにWaves Rewireをインサートし、Waves Tuneとリンクを貼っておくと、Waves Tunesのエディット画面で指定したポイントで再生ストート位置が移動する。画面は正直小さくて不便なところもあるけど、再生位置を変えられるならそんなに使いづらいこともない(早くウインドウサイズを変更できるようになればいいのに!)。僕は1小節のプリロールを入れて、カーソル位置の1小節前から再生するようにして使っている。

Waves Tuneのノウハウ

 これは僕のメシの種でもあるんだけど、そんなセコいことを言って教えない、というつもりもないので、オススメの使い方をお教えします。

ポイント1 フォルマントはNon Formantで。

      フォルマントはピッチを大きく変えても声が不自然にならないようにするためのものだけど、入れないほうが音がいい。はずして問題なければなしにしておく。半音くらいのピッチ変更ならなしでも大抵は大丈夫。

ポイント2 デフォルト設定では使わない

 デフォルトではSPEED:15、Note Transition:120、Ratio : 100だけど、これではがっつり直りすぎていかにも直しました、ってかんじがする。好みもあると思うけど、僕のお気に入りの設定はSPEED : 34、Note Transition : 88、 Ratio :69。これで全選択してApplyしてから気になるところを手動で直していく。場合によってはRatio 0から始めることもある。マニュアル調整が多くなるけど、自然さではピカイチ。
 よく音の頭がフニャっとずれることがあるけど、その時はノート選択後、Note Transitionの数値を下げていく。

ポイント3 ダブルはダブル側を強めに直す

 同じことを2回歌って重ねることを「ダブル」と呼んでいて、ダブルのトラックにはよく「W」と書いてあるけど僕はそう書かない。というのもWはダブルではなく「ダブル・ユー」が語源なので。だから外国人はWとは書かない。日本人の勘違い。というわけで僕は海外でよく使われる略号のDBLをトラックに使う。
 それはともかく、僕はダブルトラックのピッチを修正する場合、メイントラックとのピッチのずれが完璧に治ってしまうと楽しくないので、メインをゆるめに、ダブルをきつめに直すことにしている。逆の場合がいいこともあるので一概にいえないけど、ダブル分はあくまでメインの「エフェクト」としてとらえることにしている。

Waves Tuneのバグ

 気をつけなければならないのは、セッションの途中でテンポチェンジ情報が入っていると、それ以降のWaves Tuneのタイムライン表示があやしくなる。このバグはどんなにバージョンアップしても直らないのであきらめている。

wavestune

以上、もしお役に立てればと。

[Pro Tools Tips] ナッジの数値を変えるショートカットが効かない問題

ナッジの量をショートカットで変更するにはマックの場合command+option+プラス / マイナス・キーですが、この-(マイナス)だけ効かないというケースがまれにあります。これは突然なるものではなく、OSを新しくしたりした時に発生しますが、日本語ではこの対処法があまり見当たりませんのでご紹介します。

システム環境設定を開いて「アクセシビリティ」を選んでください。

「ズーム機能」を選択、「キーボードショートカットを使ってズーム」をオフにします。

たったこれだけ。ここで使われるショートカット(command+option+マイナス)とかぶっているのが原因です。

プラスはかぶってません。

モニタースピーカーの話

うちのスタジオのメイン・スピーカーは長年定番だったYamaha NS-10M STUDIO。これをCROWN DC300Aで鳴らしている。 アンプのボリュームはプロに改造してもらってバイパスするようにしてあるんだけど、通常モニターコントローラーでボリュームは調整してしまうのでこれで問題ない。古いアンプなので左右に独立したボリュームが付いているのも難点だし、ぴったりとバランスをあわせるにはこのほうが都合がいい。 長年アンプから出るハムノイズが気になっていたけど、電源のアースを浮かせたら普通に直ってしまった。もっと気づけば良かった。 NS-10Mについてはよく低音が出ないと言われていて、それがいやで敬遠している人も多いんだけど、慣れると不思議なものでこれが良かったりする。EQでいじればわかるけど35Hzあたりの低い音もすんなりと再生されている。決して切れているわけじゃなくてなだらかに下がっているだけなので、そのあたりが足りないとか多すぎるとかもNS-10Mで判断できる。ただローが出るスピーカーだとやっぱり低域の量感が全然違うので、確認のために別のスピーカーでも時々確認するけど、するとまた耳がリフレッシュされてNS-10Mで再生されるローの感じがつかみやすくなったりする。 どんな環境で聴いてもバランスを崩さない音というのが一番いいと僕は思っているので、ヘッドホンやラジカセなんかでもチェックするんだけどそろそろもっと小さなスピーカーでも聴いてみたいと思っていろいろ物色している。ただ、バランスのいい音というのはNS-10Mで聴いたときにすごくいい感じで聞こえる。これは不思議。ジェネレックとかKRKとかみんながよく使っているものも音自体は大好きなんだけど、結構だまされることが多くて、あれでミックスするとよそで聴いたときにイメージが違いすぎるから個人的にはあまり使わない。あいつらはすごく音のいいスピーカーで、ほんとすごいと思うんだけど僕の耳にはオーバースペックだ。実際よりいい音で鳴っている感じがする。馴れればまたあれはあれで仕事出来るようになるんだとは思う。ADAMとかも気になってるよ。 NS-10Mはほどよく地味で、いい音にしないといい音で聞こえてこない。ここが僕の好きなところ。しかもDC-300Aの相性がすごくいい。この組み合わせを最初に発見した人は本当に偉いと思う。先人の知恵だ。先日お客さんがDC300を持ち込んだんだけど、出てくるヒスノイズも音も結構違ってた。それもすごくよかったけど、個体差もあるかもしれない。結局は馴れの問題。 スピーカーケーブルも高いやつ、定番のやつ、いろいろ試した結果、ヴィンテージのWEのやつになった。多分60年代くらいのやつだと思うけど、細いわりにすごくバランスがよくて嘘みたいに音のつながりが最高。先入観がある人ほどこのケーブルのことを疑っている人もいるみたいだけど、僕はこれを耳だけで判断して決めた。なんでこんなに古くて細いケーブルがいい音がするのかは僕にもわからないけど、いい音なんだからこれいいよ、ってな感じで使ってる。ヴィンテージだから使ってますとか良いって言われているから使ってます、みたいなのは一番大嫌いなので、そういうのは信じてない。ただ、定番のものには良いものがあるのも確かだと思う。 プラグはオーディオテクニカのバナナプラグにしてあるけど、いいものがあったら他も試してみたい。 DC300Aに変えてから、まずこの音の良さにほれぼれした。76年くらいに作られた製品なんだけど、今でも最高の音を出している。当時60万円以上したんだもんね。いいはずだ。オーバーホールしてからさらに良くなった。 アンプに至るまでのケーブルは最初はBELDEN 8412を使っていた。これは僕のお気に入りのケーブルで、これもいろいろ試した結果。オーバーホールから戻ってきたらちょっと音の感じが良くなったんだけどちょっと音が変わった感じもあって、BELDEN 88760に変えた。これは見た目は違うんだけど8412とわりと傾向は似ていて、さらにシャキっとタイトになる感じも少しある。こっちのほうが今はよくなってこれを使っている。プラグはスイッチクラフトにした。スイッチクラフトがいいと言われている理由が最近ようやくわかってきた。プラグは結構音を変えてしまう要素なんだと思う。先日トモカのプラグに変えたらすごく明るくなった。それはそれでよかったけど、スイッチクラフトの方がナチュラルな感じがしたなあ。ハンダもそのうち凝ってみたいけど。今は普通に国産ものを使っている。 そう、88760はバランスで信号を転送しているんだけど、DC300Aの入力はアンバランス。最初は単純にコネクタで変換してやってみたりもしたけど、TASCAM LA40 MKIIで変換してみたら意外とよかった。たいして高くもない装置なんだけど、こんなものにモニターアウトを突っ込んでもすごくいい音で変換されるのには驚いた。優秀だね! これでいこう、と思った。左右のバランスの調整も簡単にできるし最高。アンプの直前までバランス送りになっているから、ケーブルの色があんまり付いていないのかもしれない。勝手な予想だけど。 スピーカースタンドはそんなに高くないやつを使っていて、インシュレーターも使ってない。インシュレーターは良いときもあるけど悪いときもある。とりあえずみたいな感じでインシュレーターを使うと案外良くないこともあるから僕はあまり信じてない。うちの環境ではなしのほうがいいと判断してなしにしている。ありも試した結果。10円玉みたいに薄いインシュレーターは好き。何万円もださなくてもそこら辺にあるもので効果的なインシュレーターになるものがあるかも。こういうのは値段じゃないと思う。 それよりもスピーカーの上にウェイトを乗っけてエンクロージャー自体を固定してやるほうがいい結果が出ることが多いので今はそうしてます。振動でずれないようにゴムを付けたウェイトを上に乗っけて。ただこれを頭ごなしに否定する人もいる。そんなの良くなるはずがないと。信じる信じないはアナタ次第ってとこかな。とりあえずみんなには聞いて判断して欲しい。何が正しいってのはないけど、先入観はたいてい不利な方向に働くなら無心でやってください。以上。

DDPファイルからToastでオーディオCDが焼けるイメージファイルを作る【Mac編】

DDPをオーディオCDにして再生する方法は、これを偶然見た業界関係者からお褒めの言葉をいただきましたが、それなりに役に立ったのかなと感じてます。 ということで今度はDDPをToastで焼けるイメージファイルにする方法です。これはマスタリングずみのデータからクライアントが自分でCDRを焼いてサンプルを作りたいのだけれども、Toastで焼けないのかというリクエストからいろいろ試行錯誤してたどり着いたやり方で、こういうニーズがあるかどうかわかりませんがご紹介したいと思います。 たぶんほとんどの方はいったん焼いたCDRをマスターにして複製をToastで作っている、というパターンが多いかもしれません。もしくは冒頭のリンクにもありますとおり、DDPファイルを直接XLDでCDRに焼く方法がありますが、XLDはToastのように枚数を指定して複数枚を連続焼きする機能がありませんので、エンジニアでない方が作業するならToastのほうが楽ちんでしょう。それにCDRをマスターにしなくてすむので音質もよくなります。ここがキモですね。 ポイントはSDIIファイルにすること DDPファイルをToastのイメージファイルにするには、まず現行バージョンのToast(10または11)がオーディオCDのイメージファイルとしているsd2fという拡張子を持ったSDII(Sound Designer 2)形式のファイルに変換する必要があります。10以前のバージョンではtoastという拡張子のイメージファイルになっていましたが、逆に現行バージョンでは扱えなくなっているようです。逆に言えば9以下のバージョンではこの方法は通用しないと思いますので要注意です(間違っていたらどなたかご指摘を!)。 実はこれもXLDを使います。 まずXLDでSDII形式のファイルを書き出させるには特別な拡張ファイルが必要です。オフィシャルサイトに行って、「Sd2f 出力プラグイン」というのをダウンロードしてください。 これをユーザーフォルダ内の~/Library/Application Support/XLD/PlugInsというディレクトリに入れます。それからXLDを立ち上げて下さい。 (↑最新バージョンでは標準でSDIIがサポートされました) 環境設定の「一般」タブで「出力フォーマット」からSound Designer IIが選べるようになっていると思いますので、これを選択。     XLDのSD2書き出し これで環境設定を閉じて、「開く」を選び、DDPデータの中からDDPMSというファイルを選択します。
今度はこんな画面が出てきます。 XLD画面左上から「一つのファイル(+cue)として保存)を選択します。これで「変換する」を押してください。 特別な設定をしていない限り、DDPMSと同じ場所に書き出された.cueファイルと.sd2fファイルの2つができていると思います。 で、cueのほうは捨てます。sd2fのほうだけToastで開いてみてください。お望みの結果が得られていると思います。
いろいろ試したわけではないので結果についての保証はありませんが、プリギャップとかも一応ちゃんと反映されているようです。

真空管初心者

ついこないだから真空管のことをいろいろ調べ始めたら結構はまってきました。 それまで、あまり深入りする機会がないまま来ていたんですが、スタジオの機材が一時期不調なのをきっかけにいろいろ出てくる、深いい話が。 ところが日本語サイトで真空管の情報を扱っているサイトって本当に少ないんですよ。僕もシンセのサイトやってますからここはひとつ大きな態度で言わせてもらいたいんですが、日本では情報を持ってる人が赤の他人に情報をシェアするっていう考え方を面倒くさがる人が多すぎます。 確かにシェアしたところで、自分には何もメリットはないですよ。だけど誰かが一生懸命さがしていた情報かもしれないじゃないですか。誰かの役に立ってるならそれで良かったと思えたら僕はそれで十分やる意味ありますけどね。 そういう僕もインターネットから多大な恩恵を受けてますから恩返しですよ。情報とフェアに付き合えるし。 このままでいくと自分が真空管のデータベースとか数年後に作りそうな勢いです。誰か頑張って下さい!

DDPデータをオーディオCDにして再生する方法【Mac版】

最近はCDのマスターをDDPという形式で工場に納品する事が多くなりました。DDPはCDの音を極力劣化させない納品形態として普及していて、マスタリング専用ソフトの中でもこのフォーマットで書き出せるものが増えてきました。 ところがこのDDPは一般的にはまだまだ知名度が低いし、レコード会社の中でもディレクター・レベルの方でないとDDPという言葉さえ聞いた事がない人もいるくらいです。 このDDPの取り扱いになれていない業界の方々は、インターネットなんかで転送されてきたDDPデータをなんとかして自分のパソコンで再生できないものかと四苦八苦することも多々あります。できればCD-Rに焼いて、実際の製品と同じようにCDプレーヤーで聴けたらいいのに、と多くの人がそう思っている事でしょう。 実はMacでこれを実現する方法があります。X Lossless Decoder、俗称XLDというソフトを使う方法です。 このソフトはドネーションウエア、つまり使って気に入ったら寄付してねというたぐいのソフトでありながら、非常に多彩なオーディオの変換機能を持っていて、しかも作者は日本人なのです。こんな優れたソフトをMacで開発しているなんてほんとありがたい話です。 left このXLDはDDPを構成するファイルのひとつであるDDPMSを直接Cueファイルのように開くことができ、そのままCD-RにオーディオCDとして焼いたり、mp3やWAVにエンコードしたり することができます。古いバージョンではオーディオCDに焼く段階で問題がありましたが、最新版では修正されています。頻繁に更新されているソフトで日々改良が加えられています。 インターフェイスはいたってシンプルで、ぱっと見はそんなにいろんなことができるようには見えないかもしれませんが、はっきり言ってこれはオーディオを扱う人にとっては必須アプリといっていいでしょう。ぜひ試して気に入ったら寄付してあげましょう!(僕も若干ですが寄付しました) DDPからオーディオCDが焼けるのはMac版ではこのソフト以外では高価なマスタリングソフトだけしか知りません。ウインドウズでも同じ事をするには結構めんどくさいことをしなければいけないというのにMacで簡単にできるなんて感動です。 またオーディオCDからリッピングしなければいけない時にも”AccurateRipデータベースで整合性を確認する”モードがあり、通常のリッピングよりもより厳格に作業を行えます。これも使える機能です。 2014年3月7日追加:こんなソフトも安価であります。 http://hofa-plugins.de/pages/start_en/hofa-ddp-player-player-maker_en.php DDPファイルからToastでオーディオCDが焼けるイメージファイルを作る【Mac編】

NAMM

Shing02さんのブログに今年のNAMMショーの様子が映像でアップされています。
彼オリジナルの映像で楽器のこととかわからない人が見ても面白い、まさに
音のお祭り。

そして明日22日は9dwがまたしても新しいセットで「船上ライブ」を行います。

東京湾に浮かぶ船の上のイベントで、船の上でヴィンテージ・シンセがCV/GATEで鳴っているのもまた面白いかなと言うことで出演します。ドレスコードがあるって書いてるけど、出演者が一番汚い格好してるなんてことが…さすがにサンダルで行くのはやめます。寒いし。

モニターケーブルとしてふさいわしいケーブルは?

 巷ではあることないこと、いろいろ書かれているモニター・ケーブルですが、実際にいろはスタジオでいろいろ試聴した結果をご紹介したいと思います。ちゃんとした環境で比較していますので、それなりに客観性/説得力はあると思います。
 モニターケーブルはどれ一つとして同じ音がしません。ケーブルによってまるで違うんですが、リファレンスケーブルがそんなに違っていいのかと思ってしまいますよね。ごもっともです。しかし実際には完全にフラットなケーブルなんて1本ありませんでした。それでもいい、悪いはあるわけです。やはりケーブル選びは適当ではだめ、というのが結論です。スピーカーによって合う合わないがあると思います。そのへん、ここで書くことが何かの参考になればと思います。

Mogami 2549

 モガミのケーブルは比較的どれもフラットで好みですが、みなさんは4芯構造の2534をよく使われるみたいですね。僕にとって2534は音はいいのですが若干おとなしい感じがする印象があるので2549のほうが好みです。
 2549はモニターケーブルとして使うにはいささか地味な印象がありますが、いいケーブルだと思います。ガツンとくる派手さがありませんが、ピーキーな環境ではいい結果が出るかも。なにしろ値段が安いです。

Belden 1192A

 国産のケーブルに近いフラットな印象。スピード感があってちゃんとスピーカーを鳴らしてくれます。低域があばれず、中域の表現力がすばらしいです。ただ高域はやや地味。だから全体的には中域に密度が集まっているようなかんじがあります。打楽器のアタック感がちゃんと見えて、ボーカルのニュアンスが見えやすいですね。長く聴いても疲れませんが、全体的には面白くない音。でもミックスがしやすそうな音ですね。慣れてくるといいかも。ローがぼやけがちな環境ではいい結果がでると思います。高いポテンシャルを持っていてすすめられるけどベストといえるかどうかは微妙。でもFostex NF1Aでは中域のちょっと引っ込むスピーカーのクセを補完してくれました。

Belden 8412

 低域にクセがあるとかないとか、このケーブルは歴史が長いゆえにいろいろ言われていますが、どんな用途に使っても結構いいケーブルだと思います。たしかに8412のハデな方向へ転んでいくクセがあるのですが、それがむしろかっこいい。かっこよく音を聴かせてくれるから気持ちいいですね。中域のトランジェント感はやや抑えられてドンシャリ傾向はあります。低域はこのケーブルがベース用として使われることがあるのがよくわかるくらい、いい感じに出ます。1192Aのほうがモニターに向いているという意見をどこかで聴きましたが、一概にそうも言えないなというのが今回の試聴でわかりました。

Belden 88760

 真っ赤で心配になるくらい細いケーブルですが、実は8412の改良版といわれています。でもケーブルの構造はかなり8412と違います。8412より高いし。とはいえ音は実は意外と8412的です。それをもっとヌケをよくした感じ。広域が美しくてシンバルなどがいきいきと聞こえ、中高域の密度が高くていい音ですが、8412と比べると少しだけ派手かも。ローもしっかり出ますが、タイトにまとめあげる感じで、8412のように低域のうち放たれた開放感はさほどありません。モニター用として十分検討に値するケーブルですよ。

また機会があれば他のケーブルについても書きたいと思います。では。