唐招提寺

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みなさんあけましておめでとうございます。今年も頑張っていきますのでどうぞよろしく!
年末は大阪で9dwのライブがあったあと、名古屋と大阪で清春さんのライブのお仕事をしてそのまま休暇に突入。生駒へ行く用ができたので、1000年ぶりくらいのオーバーホールが10年越しで終了した天平時代の古い寺、奈良の唐招提寺へオーバーホール・チェックにいってきたわけです。
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3万点に及ぶ部材からなる金堂を創建以来初めて完全分解し、10年がかりで修復・組み直すという偉業を成し遂げた平成の大修理。どうすか、もうすっかり元の状態っすよ。
左の写真がその金堂。人は多かったけど、世界遺産っすよ。中国の高僧・鑑真さんが寺を造り、現在の金堂はそのお弟子さんでソグド人(白人系)の如宝が金堂を造ったといわれている。天平時代に外人さんのお坊さんが日本にいたなんて!(詳細はちょっと前にブログで書いた)。
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鴟尾(しび)は屋根の上にのっかっているしゃちほこみたいな瓦だけど、これまでは片方が天平時代のもので、もう片方が鎌倉時代のもの。今回の改修でどちらもはずされ、平成の鴟尾に交換されたがもう鳩がウンコかけてますぜ。

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 古い建物をばらしてもう一度組み直すのは、新築より何倍も大変らしい。しかし新しい部材は極力使わないのが職人魂ってもんだ。この金具の位置をずらすことになったって、穴はちゃんと別の木で埋めてまでオリジナルの木材にこだわっている。こういうのが随所にある。ちなみに金堂の中にいらっしゃる毘盧遮那仏は現存する最大の脱活乾漆像。そのおとなりが本当に手が1000本ある唯一の千手観音。こちらもオーバーホール。1000年の間に手が950本になっていた。これ、手を全部取って付け直したんだよねー。
しかし、今回の写真は30年前のビンテージレンズをニコンのデジタルカメラに付けて撮影したんだけど、やっぱり色がいいなあ。コクがある。
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