AKAI MPCシリーズの外部同期

AKAI MPCシリーズはかのLinn Drumの生みの親であるロジャー・リンがデザインしたMPC60からスタートした、ドラム・サンプラー型ワークステーションですが、ソフトシンセが主流の世の中に、これだけ健闘しているのは賞賛に値します。それだけ使いやすいということなんでしょうね。
 MPC-2000のサウンドはややレンジが狭くヌケの悪さは気になるけれども最新機種はそのあたりもずいぶん改善されてきました。古いものがいいという人もいます。
 ところがこのMPCシリーズ、同期というものが非常に苦手らしく、スタジオでいろんなトラブルに見舞われることがあります。個体差なのか、ファームウエアのバージョンのせいなのか、うまくいく時といかない時があったりしてやっかいです。たいていのトラブルは同期したときのMIDIの揺れ、あるいは同期がひっかからないという問題です。経験的に感じ得たトラブルシューティングを箇条書きします。

MPCシリーズにはMIDI INが2つありますが、MTC(MIDI TIMECODE)で同期させるときは”MIDI IN 2″に差したほうがスムースにいくことが多い気がする。

SMPTEオプションが付いているならMTCよりそっちで同期させたほうが正確。

MIDI CLOCKでの同期は手軽だけどやめたほうが無難(ノリがかわってしまう)。

同期を取りながら録音する場合、助走するために曲のアタマに4小節くらいの空白を付けること(2小節くらいあれば同期はなんとかついてくるけれども、3小節目のアタマあたりが若干ずれてしまうことがある。それもケース・バイ・ケース)。

MPC-2000ユーザーはタイムコードのオフセットの設定方法を知らない人が多いですが、Song Screen→NOWフィールド→[Open Window]で設定画面が出ます。

同期のスレーブにするときにはプレイボタンを押す必要はありません。
うまくいくときは何の問題もなかったりするんですが、何か僕も知らない情報があれば知らせていただければと思います。

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